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文学的大失敗

背を丸めたら隠せるような気がした
荷物を膝の上に抱き抱える癖
バレないようにマスクする事
見えないように黒髪のままでいる事
全部壊したくなって針で貫通させた
一生消えない傷だらけ
沸騰したら煮込むの
今更後悔なんかしてない
でも記憶の事故で深夜に泣くのは許せない
爪も髪も無闇に伸ばしてみたり
無闇に歯磨きしてみたりして
喉乾いてないけどまだここにいるため
キーボード変換履歴定期的に削除
理想にしすぎちゃった君が
まだ嫌いになれないまま
どの自分に嫌悪してるのか分からない
多すぎる選択肢で才能を洗脳
すぐ騙されるからコスパ良い
生々しい言葉に逃げないで
追いかけないから近くにいて
クローゼットの中の
バラバラ死体見ないで欲しい
似合わない言葉を薄めて薄めて生きている
空っぽの冷蔵庫いっぱいの洗濯機
いつかやるから見逃して
調子良くなった一瞬を咎めないで
生きていたいって選んだだけ
目が合わせられない怖い生き物
鮮やかな赤に免じて許して
認めたら現実になる気がする
創作の一部ですわたし
誰かに創られた可哀想なわたし
プレイヤーがやる気ないだけ
残機はこれだけなのに
容量の残り数えるのやめた
文学的大失敗

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