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「花咲く和紙」制作現場より

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#SDGs

第2回 障がい者の特性がSOUPの仕事に生きる

第2回 障がい者の特性がSOUPの仕事に生きる

福祉作業所「あい・わーくす」を営む中学の同級生、武蔵原くんとSOUPの代表である私は、お互いの仕事の幅を広げていこうとタッグを組み、打ち合わせを重ねました。

とはいえ、私たちは最初からうまくいったわけではありません。

やるべきことはお互いはっきりしていましたが、印刷作業が思うようにいかず、行き詰まったこともありました。シードペーパーはタネが入っているので厚みや凹凸があり、最初に導入した印刷機で

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第2回 花咲く和紙を共につくる障がい者雇用の会社「ビーネックス ウィズ」

第2回 花咲く和紙を共につくる障がい者雇用の会社「ビーネックス ウィズ」

第1回目でお話しましたが、日本産のシードペーパー「花咲く和紙」をつくるにあたり、2022年から協働している会社のひとつに神奈川県の「株式会社ビーネックスウィズ」があります。母体は15の会社を持つホールディングカンパニーで、「ビーネックスウィズ」はグループ内の特例子会社として、障がいのあるかたを一手に雇用し、グループ内各社から回収されたコピー損紙などを使って再生紙をつくっています。さらにステーショナ

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花咲く和紙を共につくる神奈川県の                 障がい者雇用の会社「ビーネックスウィズ」

花咲く和紙を共につくる神奈川県の 障がい者雇用の会社「ビーネックスウィズ」

タネが漉き込まれたシードペーパーを、日本でつくりたい、そう思いはじめてから数年、2022年にようやく念願の「花咲く和紙」を発売するに至りました。以前から山梨県身延町の有限会社山十製紙との協業は始まっていましたが、その一方で、神奈川県相模原市の「ビーネックスウィズ」との出会いもありました。仕事でおつきあいのある紙の商社のかたが繋いでくださったのです。2021年に初めて顔を合わせ、その後、数回の話し合

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安曇野プロジェクトはじめます

安曇野プロジェクトはじめます

「シードペーパーを日本でつくりたい」という長年の思いが形になるかもしれません。

カードやDMなどを印刷し、
使った後は、土に埋めれば発芽して花が育つ、、、

そのコンセプトのすばらしさに魅せられ、開発元にコンタクトしたのが2008年。その後、シードペーパーを10年以上、日本で扱ってきました。「エコ」という言葉がビジネスでも使われ始めた当時、紙から発芽するインパクトが受けて、何百〜何千社という多く

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