![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/8488983/rectangle_large_type_2_f3da6f3a94b22ab54091690c6499ac19.jpg?width=1200)
虜
汗ばんだ君の背中に
ゆっくりと指を這わせ
微かに洩れる
嗚咽のような声を楽しむ
褐色のうなじに
優しく唇で
ひとつひとつ
痕を付ける
長い睫毛を震わせ
悦びの表情を浮かべる君
僕はその手を握りしめ
君と呼吸を合わせる
心臓の高鳴りは
次第に同調して
ふたりの生命の泉は
同化して溢れ出す
濡れそぼる渓谷に
熱い情熱を注ぎ
肌寒いこの部屋の温度が
僅かに上昇して
空気の振動が
一面に響き渡るとき
僕の支配欲は満たされ
今宵も君は
淫らな虜
汗ばんだ君の背中に
ゆっくりと指を這わせ
微かに洩れる
嗚咽のような声を楽しむ
褐色のうなじに
優しく唇で
ひとつひとつ
痕を付ける
長い睫毛を震わせ
悦びの表情を浮かべる君
僕はその手を握りしめ
君と呼吸を合わせる
心臓の高鳴りは
次第に同調して
ふたりの生命の泉は
同化して溢れ出す
濡れそぼる渓谷に
熱い情熱を注ぎ
肌寒いこの部屋の温度が
僅かに上昇して
空気の振動が
一面に響き渡るとき
僕の支配欲は満たされ
今宵も君は
淫らな虜