「僕は僕を好きになる」の歌詞からメンタルを鍛える方法を考察してみた
僕は僕を好きになるの楽曲の歌詞を大雑把にまとめると、
「周りの事を嫌いだったけど、実はそうじゃなくて周りの事を勝手に嫌って拒否してた心の狭いそんな自分が一番嫌いなことに気づいたよ。まずは、自分を認めてみよう」
って話。
ではどうやって、主人公君はそんな"嫌いな自分"のことに気づいたのだろう?
答えは冒頭にある。
歌の冒頭の歌詞を見てみよう。
真っ白なノートの1ページに書いてみるんだ
今一番 嫌いな人の名前とその理由を…
二番目に嫌いな人とその理由 三番目も…
出典: 僕は僕を好きになる/作詞:秋元康 作曲:杉山勝彦
嫌いな人の名前とその理由、そしてそのランク付けまで行っている。とてもじゃないがあまり褒めれる行為ではない。
間違っても教室や職場ではやらない方がいいだろう。
(昔、好きな子の名前の横に自分の名前を書いていた友人がいたが、あれはまた別の理由で辞めたほういいと思う。)
しかし、このひねくれ陰キャ全開な主人公のこの行為こそが、科学的根拠に基づいたメンタルを鍛え、我々を幸福にし、驚くことに頭までよくなってしまう方法だったのだ。
筆記開示
皆さんは筆記開示という言葉を知っているだろうか?
筆記開示とは1980年代に生まれた心理療法で、方法は名前の通り、
「自分が体験したネガティブな経験を、感情や思考に包み隠さず書き記す」
というもの。
たったそれだけの方法で?と思っている人もいると思うが、大変興味深い事に数百を超える実証研究があり、不安だけでなく、うつ病にまで効果があると言われている。
私の推しであり僕僕のフロントメンバーの一人でもある「久保史緒里」ちゃんはこれに近いものとして「誰に送るでもない手紙」をよく執筆するという。これはポジティブな感情なので少し違う話だがメンタルに良いという点では同じ(ポジティブ版の筆記開示も存在する)
このようなクローズドな手紙、ブログ、日記等に愚痴や悩みを書き込んだりすることも筆記開示の1種といえるだろう。
おもしろいことに海外の研究では、嫌いな相手に対する感情について筆記開示を行った被験者はその相手を許せるようになったという研究結果が出ている。(以下、論文リンク)
筆記開示の方法
この主人君のように嫌なことや、嫌いな人ができたとき筆記開示を試してみよう。具体的な方法は
筆記開示を4日間続けてみる:
最低でも4日間連続で自分の感情を書き続けなければ効果が薄れるそうだ。実践時間としては寝る前や仕事終わりがベストとの事
とにかく1日20分は描き続ける:
こちらも同様に、1日20分以上書き続けないと効果が薄まる。コツとしては、あくまでクローズドな環境なので文字の誤字脱字、文章としての体裁については気にせず、ひたすら自分の悩みと愚痴をノンストップで書きなぐるのがコツ。同じ内容を4日間書いてもいいとのこと。
悩みを展開してみる:
筆記開示に慣れてきたら、悩みを他の人生のテーマに結び付けてみることにより、さらに深く自分の感情に気づくことができるという。
例えば、学校での失敗や会社での失敗、後悔が友人関係、家族、推し、未来、過去などに与える影響についても書いてみよう。
ポイント
兎にも角にも、大事なのは書くことによって自分の気持ちをクリアにし客観的に把握し、それぞれの感情に名前を付けてあげるのがよい。
強いメンタルを持つには、ネガティブな感情やポジティブな感情に対してしっかりとそれを味わい、認識する能力が大事である。
「この子かわいいなぁ」「なんやこのニュース!不快やわ!RTしたろ!!」ではなく、
自分が何に対して喜び、腹が立ったのかを明確にすることが大事
だという話。
終わりに
「僕は僕を好きになる」の歌詞はとても暖かく、前向きになるような歌詞だ。
それだけでなく、われわれに人生を幸福にする方法まで教えてくれる。
(康ありがとう)
さらに加えて、作曲家はあの杉山勝彦さん。
つまり神曲ってこと。みんなもっと聴こうね。(いい意味でするめ曲なんだよなぁ)
筆記開示を利用したアイデアだしの方法もあるので良かったらぜひ
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