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【RECRUIT】半分現場、半分経営の感覚で。環境に配慮した銀鮭養殖の魅力を伝える営業人材を募集

今、水産業が原材料不足という課題を抱えている中で、「自社で銀鮭を養殖していること」と「加工施設を工場レベルで所有していること」が大きな武器になっています。そして、ただ売り上げを伸ばすだけでなく、ASC認証の取得など環境に配慮することも決して忘れません。国や大手企業が取り組むべきことを現場から変えていく。その新しい挑戦に一緒に参加してみませんか。

株式会社マルキンについて

1977年、創業者の鈴木欣一郎が国内で初めて銀鮭養殖の事業化に成功。以来、銀鮭を主力商品とした地元海産物の加工・販売を続けてきた。2011年の東日本大震災では津波によって工場や船を失ったものの急ピッチで養殖施設を再建し、出荷を再開した。自社ブランドの「銀王」は稚魚の段階から加工まで一貫して自社で行うことで高品質を維持。上品かつ濃厚な旨味が人気を集める。2019年には銀鮭養殖としては国内で初めて、“養殖のエコラベル”と言われる国際認証「ASC」を取得した。銀鮭だけでなくカキ、ホタテなどの加工・販売も手がける。従業員はパート含めて約20人。

マルキン常務 鈴木真悟

生まれも育ちも宮城県女川町。“銀鮭養殖のパイオニア”として知られる鈴木欣一郎の孫に当たる。大学を卒業後、東京に本社を置く食品会社に就職したが、東日本大震災をきっかけに地元に戻り、マルキンで働き始めた。自社ブランド「銀王」の品質に徹底的にこだわり、養殖場の管理から営業戦略まで一手に引き受けている。三陸から水産業の変革を目指す一般社団法人「フィッシャーマン・ジャパン」の理事も務めている。

価格競争から抜け出すために

残念ながら日本の水産業は激しい価格競争の渦中にあります。私は食品会社のサラリーマンだった頃、地元宮城の加工業者が作ったこだわりの商品が価格競争に勝てず、市場で苦戦するのをたくさん目にしてきました。マルキンを継いだ時、養殖から加工まで自社で一貫して手がける強みを最大限活かし、品質の高い商品を適正な価格で販売することを追求しようと決めました。その成果が自社ブランドの養殖銀鮭「銀王」です。選びぬかれた稚魚に厳選したエサを与え、水揚げ時には港から至近の距離に立つ自社工場ですぐに加工することで鮮度を維持しています。味のよさが高く評価され、全国のスーパーマーケットやホテルに販売できるようになりました。

現場から、国や大手にはできないことを

乱獲や海洋環境の変化によって、日本の近海では天然の魚がどんどん獲れなくなっています。また、獲れた魚のサイズも小さくなりました。そんな中で養殖魚の重要度は年々増していますが、養殖業の分野にも課題は尽きません。
国内の養殖はまだ漁獲量の確保に重点が置かれており、環境への配慮にまで目が向けられていないのです。極端に言えば、「魚が獲れればいい」というレベルの業者が多い。これでは持続可能な養殖業とは言えず、環境への負荷が高まってしまいます。
誰かが変えないとこの業界は長続きしない。そう思って私は、2017年からASC国際認証の取得に乗り出し、2年後に銀鮭養殖としては国内で初めて認証を受けました。エサのトレーサビリティの確立や、養殖場周辺の生態系のチェックなどに取り組んでおり、環境に配慮した養殖業を営んでいることに誇りを持っています。
こういうことは本来、国や大手商社が考えるべきことです。一生産者、一加工業者では水産業全体の流通の仕組みを把握するのは難しく、業界を変えていく力もないからです。ところが、現状では国や大手はどちらかと言えば物量の確保を優先しています。私たちは中小企業ですが、生産から加工までを一貫して行っているので、水産業全体の流れを見渡せるポジションにあります。視座を高く保ち、水産業の構造を変える取り組みを現場に近いところで進めていきたいと思っています。
欧米など海外のスーパーマーケットでは、ASCラベルがついた商品を棚に並べるのが当り前になっています。国内ではまだスタート段階といったところですが、積極的に取り扱ってくれる小売り大手も出てきました。今後、小売業界全体にASC認証が浸透すれば、日本の養殖業が環境に与える負荷も格段に抑えることができるはずです。

マルキンの魅力を熱く語ってほしい

今後の成長への大きな課題の一つは営業面だと考えています。養殖から加工まで一貫して手がけているのが当社の一番の強みです。その点を十分に理解し、販路拡大を担ってくれる人材を求めています。
飼料の品質確保から水揚げ後の鮮度維持まで、たくさんの努力と工夫を積み重ねてきました。都心にいるバイヤーの方に価格を見比べてもらうだけでは自社商品の魅力は伝わりません。女川まで足を運んでもらい、当社の養殖場や加工施設を見てもらえれば、私たちの取り組みの意義を実感してもらえると思います。
特に、ASC認証を取得した商品は、環境に配慮している分どうしても生産コストが高くなり、それを価格に上乗せしなければいけません。単純な販路拡大ではなく、ASC認証の社会的意義を取引先にアピールし、その意義を理解してもらった上で適正価格での取り引きを成立させる交渉力が必要です。スキルよりも熱意が大事でしょう。「日本の養殖業、水産業を持続可能なものにするためには環境への配慮に取り組む必要がある」ということを、熱量と共に取引先に語れるような人を求めています。
こういう仕事はこれまで私が一手に引き受けてきましたが、ASC認証取得が話題になり、引き合いも増えてきました。仕事を分担できる人を探しています。

まずは現場から。「半分現場、半分経営」の感覚で

会社が求めているのは「営業」だけではありません。海外輸出の案件も声がかかるようになりましたし、水揚げした銀鮭をフィレ(半身)にする一次加工だけでなく、もっと加工度を上げられないかという相談も受けています。そういう取引先の声に対応するには、現場の生産管理や商品開発のノウハウも必要です。要するに単純な営業マンではなく、マルキンの経営面にもタッチしてくれるような人材を求めています。
もちろん人にはそれぞれ適性があります。会社のストーリーやビジョンに関心を持ってくれた人とはきちんと話し合い、その人の特性や関心のありかを探りながら、どんな分野で力を発揮してもらうかを一緒に考えていけたらと思います。
大きな話が多くなってしまいましたが、うちの会社の基本はやはり現場です。養殖の現場について理解してもらわなければ次のステップには行けません。今の私と同じように、半分は現場、半分は経営といった感じで動き回ってもらうことになると思います。気軽な気持ちで手を挙げてくれたら光栄です。
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