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町中華屋のマイコー2.0

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創作大賞2024中間選考通過作のリメイク版 (も〜っと面白いよ!!)
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町中華屋のマイコー 2.0 #1_西紅柿炒鶏蛋(トマトと卵炒め)

町中華屋のマイコー 2.0 #1_西紅柿炒鶏蛋(トマトと卵炒め)

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※本作は、創作大賞2024中間選考通過および多分最終選考落選作「町中華屋のマイコー」を、違うキャラクター・違う設定でリライトしたものです。
詳細はこちら→https://note.com/scrapandbuildai/n/n2e3b13877b3c
舞台は同じですが、各話ストーリー展開や結末が異なります。オリジナル版読了済みの方も楽しんでいただける内容かと思

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町中華屋のマイコー 2.0 #2_皮蛋(ピータン)

町中華屋のマイコー 2.0 #2_皮蛋(ピータン)

< 前話次話 >

皮蛋(ピータン)

 俺がユキさんの恋人になり、一ヶ月経つ。この一ヶ月間で、俺は、心地よい沈黙がある、ということを知った。かつての俺にとっては、沈黙とは「よそよそしさ」「気まずさ」「退屈さ」の象徴だった。でも、今は、そこに「安寧」が加わった。
 いやいや、普通に安らぎって言えよ気取ってんのか? と己をくさしたくなるが、熟語にでもしないと照れ臭くてやってられない。この照れ臭さは、

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町中華屋のマイコー 2.0 #3  肉包子(豚まん)

町中華屋のマイコー 2.0 #3 肉包子(豚まん)

< 前話

肉包子(豚まん)

 常連客の舞さんが、大阪土産に肉まんをくれた。俺が、
「おぉ肉まん、これ美味しいよね」
というとすかさず「いやいや、ユキさん、豚まん、ね」と訂正された。
「そこ、大事なんだ」
「大事らしいよ。私も最初旦那に訂正された」
 ありがたいが、男とはいえ一人暮らしにチルドの豚まん4つは結構荷が重い、と言いたいところだが、余裕で消費できてしまうだろう。舞さんは何も言わ

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【ご説明】「町中華屋のマイコー2.0」について

【ご説明】「町中華屋のマイコー2.0」について



先程、「町中華屋のマイコー2.0」#1、#2をアップしました。

これは、創作大賞2024中間選考通過(多分最終選考落選)作 「町中華屋のマイコー」をリメイクしたものです。

リメイクした理由「マイケル・ジャクソン御用達料理を探して、毎回中華料理屋のテーブルから始まる」というパッケージの可能性

元々「町中華屋のマイコー(以下、オリジナル版)」は、長編「針を置いたらあの海へ」の続編というかスピ

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