![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/147353274/rectangle_large_type_2_200cb3b7600d7b54b4b2a235ce3ef4ed.jpeg?width=1200)
1999年の旅日記(1)〜チャイナエアライン642便着陸失敗事故に巻き込まれるまで
せっかくの休みなので、いらない物を捨てて部屋の整理をしようと思った。
引き出しに入れっぱなしだった繰り越し済みの通帳や、期限の切れたパスポート。その中に一冊の小さめのノートがあった。
1999年の私の一人旅の記録(日記)だった。
今が2024年。
25年前。携帯は持っていたけど、海外では使えず、紙の地図と辞書をカバンに入れて旅をしていた頃で、読んでみると時代が違って面白い。
1999年8月22日に出発している。
このnoteを読んで、実は私もそこにいました!という方がいないかな・・・と淡い期待も少しあり。
あまり覚えている人はいないかもしれないけど、この日は中華航空機が香港空港で着陸に失敗して事故を起こした日で、私は香港経由でイギリスに行く予定だったので、完全に巻き込まれた一人。
もっとも出発の時には、そんな事になるとは夢にも思っていなかったのだけど。
当時の私が書いた日記をそのまま転載
(時代にそぐわない言葉は少し直します。)
1999年8月22日
11:10 松本駅出発。
初めてのスーパーあづさに乗った。すごく速くて揺れが激しいので目が回った。
胃が一回転しそうで怯える。電車がこんなに怖い物だとは思わなかった。
飛行機より怖い。
新宿は暑い。
成田エクスプレスに乗ってやっとゆっくりする。溶ける前に東京脱出できて良かった。いつ行っても気持ちが悪い新宿駅。
まあいい、丸八真綿の看板でも見といてやるか。
香港に向かって飛んでいる。良く揺れている。
普段松本空港で見ているチビジェットと違って大きいのだ。
この地に足が着かない感じが気持ちいいなぁ。
リラックス系の音楽がtakeoff時にかかるけど、もっとサスペンス劇場風音楽にしたら面白いだろうなぁ。
インドネシア系客室乗務員さんが私の周りをずっと見てくれているけど、なんとなく織田裕二に似ていて、それだけで好感が持ててしまう。
トラブル発生。
中華航空の飛行機が香港エアポートで着陸失敗した。香港はクローズされてしまって私の乗った飛行機は着陸できなくなってしまった。
機内アナウンスで、台北がもう混んでしまっているのでマニラに向かうと言った。
少ししてからマニラも混んでいるのでセブ島に行くと言う。
結局私の飛行機はマニラに着陸することになった。
マニラ空港で待たされること1時間あまり。
キャセイの手配でマニラホテルという立派なホテルへ行く。
夜中の12時。
大きなバンケットホールで説明を聞かされて(もちろん英語)部屋のキーをもらった。
AM1:00 ディナーがあるので食べてくれと言う。一体何時だと思っているのだ・・・と思いつつもせっかくだからマニラ料理を食べてみようとレストランへ行った。レストランの名前『銀座』
銀座いまいち。
部屋は天蓋付きダブルベッドの自分のお金では泊まれないようなすごく良い部屋。
生ぬるい空気の気持ち悪い夜。
クーラーが効きすぎるほど強い。
次回マニラ2日目に続きます。