どっしりと重いものを眺めて、使って、愛でる食卓
奈良の作家、佐藤勝彦さんの作品は、どれも風合いがよくて、素朴で、ほんの少し残る「いびつさ」に、なんともいえない味がある。
窯から出して、気に入らなかったら、その場で割ってしまう作家なのだと聞いたことがある。
そんな妥協を許さない美意識と潔さがよい。
その飯茶碗と湯飲み茶碗は、手触りがよくて、その重さが心地よい。
そこにあるべくして存在しているのだという空気感を放っている。
台所にあってどっしりと美しいものといえば、ル・クルーゼの鍋とホガナス ケラミックのポットがあげられる。
フランス人の友達が、発音した「ル・クルーゼ」の響きがびっくりするほど美しく耳に残った。しかしわたしが使っているのは、赤いストウブである。
本体とふたがやたら重くて、これで筋トレできるくらい。
この鍋で玄米を炊くと、誠にふっくらと炊き上がる。
「ほんとうに大切なものだけで生きていく」の中でも西村玲子さんは以下のように語っておられる。
「食」に関する道具は、やはりどっしりと存在感がある方がよい。
見て美しく、威風堂々として、手に重さを感じるものたち。
食べるというもっとも基本的で大切な儀式のための道具。
これらを選ぶ時は、ちょっとうるさいくらい念入りにこだわるのがよい。
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以下の4冊を先月出版。
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