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【習慣という言葉がまた流行り始めている】

google books ngram viewer(データベース化されている本に含まれている言葉を検索するサイト)によって習慣を調べてみると…


20世紀半ばから[習慣]という言葉の使用頻度が減少傾向となった

※参考文献

books.google.com/ngrams/graph?c…


その代わりに増えてきたのが、[目標]や[評価]という言葉


その当時の著書達は

人の習慣に従って行動する側面ではなく、目標や評価につて考える側面を強調し始めた


1980〜2000年は習慣という言葉の氷河期となっていた

しかし習慣の科学は2010年に入ると、使用頻度が急激に増えた

《習慣が再度注目されるようになった背景には何があったのか?》

その疑問に答えてくれるのが、[fMRI](脳をスキャンする超高機能の機械)の発達だった

脳内の活動を目で見れるようになり、神経科学者達が色々な脳の解明に乗り出した

その中の一つで
同じタスクを繰り返し行うと、脳の活動領域が変わり、自動的に反応するようになる”
ことを発見した

→つまり
最初にタスクを学習すると、意思決定や実行制御が関係する領域(前頭葉と海馬)が活動した 


ところが
繰り返すときは新たな領域が関係すると言わんばかりに、他の神経系の領域(被殻と基底核)での活動が増加した

※参考文献

sciencedirect.com/science/articl…


この発見から
認知関係の研究者達が、また[習慣]について興味を示し習慣化ブームが到来している

日本でも例外ではなく
本屋へ行けば
“これで変わる食事習慣” “東大の先生が教える勉強の習慣術” “ダイエット習慣” “貯蓄が増える習慣”…………

などが探さずとも目に付く


だがここで伝えておきたいのは
これら「この習慣を身に着ければ…お金が貯まる、ダイエットできる、勉強できる」の類いは

《習慣のつけ方を知っている前提》なので、気をつけてほしい

極論
上記のような習慣本は「東大入れば人生変わるから入りな〜」みたいな事で、「入るまでが問題なんだよ!」ということ

サポート代金は嫁さんに秘密でコッソリ新たな文献や論文購入に使わせていただきます!! これで論破されないぞ!!