【ビックファイブ:調和性】
(※協調性と言ったり調和性と言ったりするが、どちらも同じ)
・協力的で信頼できる
・共感性がある
・相手の心の状態に注意を払う事が多い
・向社会的で暖かい
・他者を助けやすい
・調和的な対人関係を持つため良好な社会的サポートを持っている
・侮辱する事は滅多にない
・何があっても直ぐに許す
・相手が悪くてもあまり怒らない
・カウンセラー、ソーシャルワーカー、ボランティア活動に関わる人が多い
・人間関係への感心と道徳的な喜びをもつ
【調和性が極端に低いサイコパス】
サイコパスの特徴として、「完全に自己中心的、冷酷、不正直、人を欺き操る、攻撃的、愛する能力がない、自らの目標のために他者を利用する、」HUNTER×HUNTERのヒソカのイメージだ。
大切なのは攻撃的だからサイコパスという訳ではない。神経質傾向の人でも…
自身が脅威を感じる相手に強く攻撃反応をする。(だが神経質傾向の人はその興奮が収まった後、自責や後悔にさいなまれやすい)
つまりサイコパスには後悔や自責はなく計画的な攻撃である。
※サイコパシーは現行の精神医学診断マニュアルで認められているカテゴリーではない。
最も近いカテゴリーとしては反社会性パーソナリティー障害だが、色々な要素が混合している。
ソシオパス(社会的病質者)も近いカテゴリーとされる。
また、サイコパスは「不安」とは無縁で恐れを感じない。
【反社会的行動を抑える3つの心理的要素】
①他者への共感:相手の気持ちを考える②熟考:目先の利益だけに飛び付かない③恐怖:反撃を受けるかもしれないという感情
これらが反社会的行為への抑制をしてくれる。
→サイコパスと認定されるには…
【サイコパスを認定するには…】
ポイントはビックファイブの3種が低レベルということ
①調和性が低いと共感が持てないが、熟考や恐怖によって行動が抑制させる
②誠実性が低いと熟考はしないが、共感や恐怖が抑制する
③神経質傾向が低いと恐怖が一時的に無くなるが、共感と熟考で抑制される。
💡大切なのは「3つが全てが極端に低レベル」でなければサイコパスは成り立たない。
サイコパスという言葉が気軽に使われる世の中だが、本物のサイコパスはなかなかいないのがよく分かる。
サイコパスっぽいまがい物には…気をつけろ!!
【1/125,000人】
平均して50人に1人が極端にビックファイブの一つが低い値になる。
単純計算(研究でもリアル数値)で125,000人に1人しか冷酷な本物のサイコパスは存在しない事になる。
【調和性が低くても日常生活は過ごせる】
調和性低レベル=直接的なサイコパスではないため、家族より研究が命の研究者や優れた決断力の孤高の社長など、使い方次第では社会的には必要な存在でもある。
自閉症も心の理論に問題があり、サイコパスと似ている気がするが、自閉症者にメンタライジング(相手の信念や思考などを予測や理解する能力)は出来ないが、生理的反応で相手に共感できる。
しかしサイコパスはメンタライジングが得意(それで相手を欺く)だが、一切共感しない。という大きな差がある。
これらの考察から
調和性の高さは、社会的関係という点では有利になりやすいが、個人的な成功という点においては、向かない事の方が多い。
ただアダムグランドのgive&take思考とどうバランスをとるかによるかも。。。