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【どれぐらい習慣化されているか測定したい!!】

「これって今どれぐらい習慣化されているのだろうか?」

と思ったことは無いだろうか?


過去に話していたように、習慣化はある日突然習慣化されるのではなく、徐々に身についていくものである

それは自分では意識することが出来なく、そっと忍び寄って形成されていく


だが
その「徐々に」が、今どのぐらい習慣化されているか知りたなると思う

(少なくとも僕はいつも知りたくなってしまう、集中力がない典型的な人間だ)


fMRIにぶっ込んで大脳基底核の活動量を調べれば良いのかもしれないが、なかなか私生活にfMRIを使う機会は巡ってこない

1回(90分使うと19万円ぐらい)でも使ったら、美味しいご飯何日分になるやら(笑)

(※fMRIは脳の機能や活動の観察をするもの、よく聞くMRIはおもに全身の組織や臓器の構造の観察をするもの)

そんなこんなで、fMRIは現実的には使えないので身近で調べる方法を紹介します


ポイントは

《どれだけ報酬に鈍感になったか?》

である

これは習慣レベルを特定する上で、絶対的な判断基準になると言われています

※参考文献

行動が習慣的に行われているか確認するには、“得られる報酬を変えたらどうなるか?”または“それほど価値のない報酬に変わっても続けるか”でわかる

※参考文献

https://journals.sagepub.com/doi/10.1080/14640748208400878

これは、レバーを押してエサを貰えるラット研究から確認されたものである

この研究では、レバーを押したらエサが貰えるマシンを与え、一方は100回、もう一方は500回反復練習させた

その後、ラットにエサを与えた直後に、具合の悪くなる毒素を注射する


するとすぐさまラットはエサに対して嫌悪感を示し、これまで報酬だと思っていたエサを警戒しだした


これは人間でもあてはまり、食中毒になれば大好きな牡蠣でも急に嫌悪感を抱くようになる

ただこの研究では、事前のレバーの反復回数によって、嫌悪感レベルが全く違うことに目をつけた


100回しかレバーを押していなかったラットは、すぐにレバーを押すのを辞めた

しかし500回反復したラットは、レバーをまた押し続けたのである

エサを食べれば吐くので、明らかにエサは報酬ではなくなっている

しかし
“レバーを押す”という習慣が身についてしまったラットは、報酬と関係なく、また“自分の望む行動”とは関係なく、報酬だったものの亡霊に操られているかのように、レバーを押し続けてしまっていた


これが、完全な習慣化された状態と言える

報酬が減るどころか、ネガティブ作用になっているにも関わらず、その行動を取り続ける

タバコを吸いたくないのに吸ってしまう人

パチンコを辞めたいのに行ってしまう人

悪い習慣化の恐ろしさは、その報酬が消えてからが本当の恐怖なのかもしれない



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しげ@学生時代の落ちこぼれを引きずる30代パパ
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