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100均の材料で2年越しのアフターブーケ

結婚式で使った生花を、キャンドルや額縁にいれてもらってインテリアにリメイクし、より長く保存アンド鑑賞できるようにした作品をアフターブーケという。(私調べ)

ちょっと心惹かれつつも、2年前に断念したこの試みを100均の手頃な材料を使ってやってみた。オチのない思い出話よりも、作り方を見たいという方はぜひ目次から飛んでってくださいね。


結婚式、装花

もともと、結婚式を挙げる予定はなかったのに、色々あって、気づけばかなり充実した式になっていた。式の打ち合わせのなかでも、お花関係はしっかり悩んだ部分だ。花が好きで(花が嫌いな人などいないのかも?)、その上、専属のフローリストがついてあれこれと相談にのってくれたので、調子に乗って色々とオプションをつけそうなってしまった。その中のひとつがアフターブーケ。

結局、予算の都合上その他諸々のオプションと天秤にかけられて削ってしまったものではあったけれど、アフターブーケのある友人宅にお邪魔すると、それが目に入るたびになんだかほっこり幸せな気持ちと、やっぱり作ってもよかったな〜〜〜という気持ちになっていた。なぜこのタイミングかと言われると、育児休暇中につき仕事以外の部分、つまりうちの生活に目を向けることが増えていて、家族の思い出とかそういうのをもっとしっかり残したい、何かに留めておきたいと思うようになったからだ。生まれたばかりだったムスメの成長はあっという間で、私たちの結婚式ももうずいぶん前のように思う。

たくさん悩んで決めた装花は、結局のところとてもシンプルなところに落ち着いた。わたしがブーケの主役に選んだのは、イエローオンシジュウム、というラン科のお花で、英語では「dancing lady orchid」と呼ばれることもある。花弁の形がとてもかわいらしい花だ。

レモンイエローに気持ちも明るく
ブーケとして整えすぎないことで、生き生きとした表情が生まれる

テーブルの上も、ブーケに合わせて黄色や橙で、秋の彩りに。

透明なガラス花瓶や色付き花瓶など、様々な透度の花器を使用することで重た過ぎず、風通しの良いテーブル
ゲーストのテーブルにも同じような系統の花を添える
クロスも、ランナーだけにしてすっきりと

秋空、初秋の空気感、優しく、柔らかく、のどかで、もの悲しさもあるような。表現したかった会場の雰囲気を見事に演出されていた。プロフェッショナルの仕事に大満足。自分ではこうはいかない。予算面から考えれば、造花や、一番オーソドックスなオーダーでも華やかに見せることはできたかもしれない。けれど、本物の花の香りや生気が、その場にいる人の心を、ふわりと軽やかにしてくれる。

式場はもっと簡素に清楚に
白のカラーを数本だけ
おまけに旦那さんのブートニア。これもオンシジュウムを少しだけ、緑を多めに束ねてもらった。式後には逆さに吊るして、ハンギングドライに。しばらく楽しめた。

結婚式の装花は、式後、ゲストにお持ち帰りいただくことが多いと思うけれど、私たちも例に漏れずそうした。
オンシジュウムのブーケをのぞいて。

オンシジュウムはといえば、翌日からマンションのダイニングテーブルの上を明るく飾ってくれていた気がする。けれど、日常へもどったわたしはどれくらい咲いてくれていたとか、最後どうしたとか、そういうあれこれを忘れてしまっている。

2年目の記念日に、近くの花屋でオンシジュウムを2本買った。いつもはムスメのミルク缶が置かれているダイニングテーブルをさっと片付けて、花を飾って。

アフターブーケ材料&ざっくり作り方

セリアのドライフラワー用シリカゲル
ボンド
写真立て
花を好きなサイズ感で切る
シリカゲルに埋める
青がピンクに変わると完成
約1週間後
かなり作ったと思ったけど、取り出してみるとそんなに量はなかった。水分が出て縮んだ?
両面クリアなフォトフレームにわさわさ〜と
ところどころボンドで
全部につけなくても落ちない

もっと芸術的な飾り方があるだろうが、これが限界…。花の量や種類を増やせば豪華な感じにも作れそう。文字を印刷したカードなんかを入れてみてもいいかもしれない。

ドライにした花も、いずれは色褪せてしまう。その儚さも愛せるといい。手作りすればこそ、生まれる思いじゃないか。

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