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エマ研
2022年2月22日 23:54
◆はじめに 今回は、福山市教育委員会会議で常石学区への「イエナプラン教育校」と広瀬学区への「特認校」の設置が決定された2019年2月から、教育長が住民説明会で内海・内浦学区の学校再編を「決定」した2020年2月までの1年間を扱います。◆第Ⅴ段階の概要 第Ⅴ段階の概要を述べます。この段階では、内海や山野などの地域に対する「人口の少ない地域には、学校を残しても仕方ない」という行政の論理が顕在化しま
2022年2月16日 21:57
◆第Ⅳ段階の概要 今回は、2018年3月26日から2019年2月13日までの約11か月の期間を扱います。(期間の区切りについては【vol.13】で説明しています。) 第Ⅳ段階の重要な変化は、学校再編が「既定路線」であり「進めなければいけないもの」とされたことです。その根拠として「主体的・対話的な深い学び」が教育理念として挙げられ、「そのような教育を行うためには、一定の集団規模の生徒数が絶対条
2022年2月8日 23:57
◆第Ⅲ段階の概要 ここでは、枝廣市長の就任(2016年9月)から平川県教育長の就任(2018年4月)までの1年7ヵ月間を扱います。 第Ⅲ段階で見られた重要な変化は、羽田皓氏に代わって枝廣直幹氏が福山市長に就任したことを機に、学校再編の議論に新たな文脈が加わったことです。新たな文脈とは、「税収減」、「学校施設の老朽化」、「公共施設の適正配置」など、教育上の理由とは異なるものを学校再編の必要性に結
2022年2月1日 22:29
◆はじめに 前回の記事では、第Ⅰ段階(2012年2月~2015年8月24日)の資料を扱い、学校再編の論議が始まった時期における行政と住民の論理を明らかにしました。第Ⅰ段階では、2014年1月の教育環境検討委の設置に伴い「学校適正規模」が設定されたこと、そして2015年6月に市教委が策定した「基本方針」の中で学校再編の検討に関わる学校規模の基準が設定されたことにより、学校再編の論議が起こり進んでいっ