うつからの復職経験者たる私がAIにひとつ期待しちゃうこと
いつも夢日記とかSF思考とかの話をしている私ですが今回はマジメに「お仕事のあり方」のハナシ。
私は前々から申し上げている通り、
AIについては「冷静なニヒリスト」です。
つまり、たとえ抵抗してもAIはもはやボンボンと世の中を変え、人間の生き方を変えてしまうでしょうから、受け入れざるを得ない。
そして、これまでのいろいろなテクノロジーがそうであったように、メリットをもたらしてくれる点もあれば、恐ろしいデメリットもたくさんもたらしてくることでしょう。
ただし!
若い頃にブラック企業で働き、鬱をやらかしてしまい、そこからなんとか社会復帰をした、という経歴の持ち主である私としては、AIに確かに期待していることがある。
私は、鬱からの復職プログラムを経る中で、
障がい者の方や、鬱の後遺症に苦しんでいる人たちばかりを集めた会社というものを見学したことがある。ちゃんと、大手企業からいろんな仕事が外注されていて、彼らは「決められた分量の仕事を、九時から六時までこなしてくれればそれだけでOK」「体調が悪くて休みたいときは、必ず連絡を入れてくれれば、月に○日までは有休扱いでオーケー」「、、、というか、産業医の判断で、『あなたは月のうち、三日は、体調が特に悪くないなと思っても、必ずどこかで有給を入れてくださいね』と、それぞれに『あなたはこれくらいは必ず休んでください』の指示まである」。
もちろん、補助金やら、障がい者支援金やらのおかげで成立している働き方と思いますけど、
でもですねえ、仕事の辛さを苦にしての自殺やら、ブラック企業やら、隠れ鬱正社員やらの存在が指摘されてるなら、
本当は、日本の労働人口全員が、こういう働き方になったほうがよいのではなかろうか、、、と思う。AIがうまーく人員配置をマネジメントしてるので、ほとんど残業というものがない。それどころか「子育て中の方は週休三日」とか「体質的に鬱傾向の方は月に2回の特別有給を消化してください」とか、それぞれの事情にあった休みや勤務シフトが組まれてる。それでもAIがうまくシフトを組み合わせているから、誰かに皺寄せがいくわけでもなく、特に不満は起こらない。それどころかAIがDXをバリバリ進めているので、日本全体の経済力は別に落ちてない。
「AIに仕事を取られちゃう」という不安はなるほどあれど、こういう意味で、「AIが要の仕事をやってくれるので、人間が無理に働かなくちゃいけない時間が減る」というなら、それもよいかな、と考える人は多いのでは?バブル期みたいにみんなが金持ちになる社会は来ないけど、みんなが衣食住には困らず、かつ、スポーツとか、コンピュータゲームとか、趣味に没頭できる時間は増える(週休三日や四日になったら、嫌でもみんな、趣味を見つけるでしょ?w)。
もちろん、AIがそんなにうまく社会のこと仕事のことを調整してくれるかどうかは未知数。あくまで、「障がい者や鬱の方が安心して働けるようにしている会社」を見学したことのある私の思いつきです。人によっては「そんな社会は退屈で嫌だ、無心にバリバリ働くことこそが人間だ!」という考え方の人もいると思うのでもちろん意見は万別でしょうが。