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基準を上げるとは?〜人生の質を上げるための自分との約束〜
日本コーチ協会神戸チャプター主催の自己基盤ワークショップに、アシスタントとして参加しました。講師は近藤真樹コーチ。今回のテーマは「基準を上げる」でした。
自己基盤における「基準を上げる」という概念を完全に理解しているとは言い難いですが、現時点での私なりの解釈としては、「人生の質を上げるための自分との約束事があり、それを守れている状態が『基準が上がっている』ということ」です。人は無意識のうちに、何かを判断する際の基準を持っています。それをまずは自覚し、より豊かな人生につながるように、理想の状態を思い描きながら、少しずつその基準を上げていくことが大切なのだと感じました。
では、私にとっての理想の一つとは何か。それは「今よりも自己肯定できている状態」です。今の私は、自己肯定が十分ではなく、「自分なんて」と思ってしまうことがまだまだあります。その結果、他者からの承認を素直に受け取れなかったり、自分から人と関わることに躊躇することが多いのです。要は、自分が傷つくことを恐れているのだと思います。
例えば、今回のワークショップの会場で、自著にサインを求められた際も、「自分なんて」と思い、本当に喜んでもらえるのか疑問に感じてしまう自分がいました。また、自分から誘って会いに行った人に対しても、相手に無理をさせているのではないかと感じてしまうことすらあります。このように、自己肯定感の低さが日常の様々な場面で影響しているのです。
すでに本も出版し、ストレングスファインダー®の世界では一定の評価を得ています。それでも、「まだまだ」と思ってしまい、自己認識と他者認識の間にギャップを感じることがあります。
そんな私がこれからの自分と交わす約束。それは「何らかの承認を受けた際に、感謝と喜びをしっかりと伝えること」です。そのためには、それが実は相手を喜ばせることにつながると信じることも必要です。
承認を受けたときに感謝と喜びを伝えることは、単に礼儀ではなく、「自分は価値のある存在だ」と認める行為でもあります。他者が伝えてくれた評価を素直に受け取ることで、自己否定を減らし、「私はこのままでいい」「私はちゃんと認められている」と実感しやすくなるのです。
また、自己認識と他者認識のギャップを埋めることにもつながります。今の私は、周囲から評価されても「まだまだ」と思い込んでしまい、なかなか自分の価値を認められずにいます。しかし、承認を素直に受け入れることで、「周囲が評価してくれる自分」と「自分が思う自分」を少しずつ近づけていけるのではないかと思います。
さらに、承認を素直に受け取ることは、相手にとっても嬉しいことのはずです。例えば、サインを求めてくれた人は、「この本を書いた人にサインをもらえたら嬉しい」と思っているはずです。そのときに、「そんな大したことないですよ」と否定するのではなく、「ありがとうございます!とても嬉しいです!」と伝えることで、相手もより満足できるはずです。相手の承認を受け入れることが、結果的に相手を喜ばせることにつながるとしたら、それはとても素敵な循環なのではないかと思います。
こうしたことは、私もよく他者に対して伝えています。「自分の価値をちゃんと認めたほうがいい」「承認を素直に受け取ることが大切」と。でも、いざ自分のこととなると、それがとても難しい。理屈ではわかっていても、長年の思考の癖や感情が邪魔をしてしまいます。
だからこそ、できる範囲で少しずつ実践していくことが大切なのだと思います。完全にできるとは思いませんし、できなかったからといって自分を責める必要もない。それでも、できる限りの範囲でやってみる。
こうして少しずつ基準を上げ、自分との約束を守りながら、理想の状態に近づいていきたいと思います。
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