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釣りにおけるパターンの懐疑性について 釣り×心理学

こちらのブログから引っ越してきました

suba@釣りブログin鳥取⇆大阪

改めまして、subachanと申します

subachanというハンドルネームのchanは動画投稿サイトの〇〇channelとは全然関係なく


元々小中学生の頃にみんなから呼ばれていた
愛称(ニックネーム)みたいなもので


1番の趣味であるルアーフィッシングとそれを題材にした記事を書く時くらい


童心に戻って無邪気に楽しみたいのと単純に呼ばれ慣れている名前の方が自分らしい文章が書けそうだったからですね


さておき、本日は昨年大学のゼミで提出した

釣り×心理学を絡めたレポートをnoteに記録として残しておきたい

あわよくば、wordの中に眠ってるのも無駄なので見てもらいたいなという事で


ここに載せようと思います


1.はじめに


このテーマは大衆的ではない為、選択の際に躊躇する部分があったが、自分の趣味であるルアーフィッシングを今一度心理学的観点から整理してみたかったのでこのテーマにした。

2.なぜハマるのか


理由の1つに部分強化というのがある。

部分強化とは、ある部分を強化したからといって必ずしもその部分が強化するわけではないという心理学的用語である。

これをイメージしやすいように例えると

「会社に勤めるとその時間に比例した見返りが給料として支払われるが、ギャンブルはその時間に比例した見返りが必ずしもあるとは限らない」

この後者のギャンブル例が部分強化であり、前者の会社例は全強化と呼ばれるものである。

釣りもこの部分強化に当てはまる趣味であり、毎回釣りに出かけたからといって必ずしも成果があるわけではないし、上達する為には沢山の経験が必要となる。

その代わりとして釣りやギャンブルといった部分強化というものは、たまに大きな成果を上げる事があるわけだが、このたまにが人間の心理を誘発し、また釣りに行きたいという気持ちにさせてしまうのである。

言わば自然のギャンブルである

部分強化は全強化に比べると結果が出た時に得る快感が大きいという事が分かっており、この快感が釣りへの依存度を高めていくというわけである。

3. パターンについて


釣りをしていると時々小魚が群れを成して泳いでいる姿を目にする事がある。

これらを総称してベイトフィッシュと呼ぶが、中型〜大型魚などのフィッシュイーターは主にベイトフィッシュを捕食目的として早朝、または夕方に湾内へ回遊して来る事が多い。

例:イワシの群れを目視出来たらイワシの形状、カラーを模したルアーを遠投する。対象魚が釣れたらイワシパターンの成立である。

その他、ただ巻き、早巻き、リフト&フォール、ストップ&ゴー等の釣り方が存在し、これらは全て捕食者から逃げる、または弱っている小魚の挙動をアングラーが手動で演出したものであるが、これらもパターンの1つである。

4. パターンの懐疑性


結局のところ、魚を考えて選んだそのルアーや釣り方の大枠はアングラー本位の思考であると感じる。

なぜそのルアーを選んだのか。

なぜその場所なのか。

釣り人は魚の習性や行動パターンを読んでルアーや場所を選んでいるが、思考軸が釣り人にある為あくまで推測でしかないというジレンマが発生する。

5. 心理的ルアー選択とその理由


①釣れたことがあるという事実


これは成功体験から生まれるルアー個別への自信。ルアーに対する実績、信頼性はルアーを投げる選択肢として強力なものであり、投げ続けられる理由にもなる。対照的にルアーチェンジを阻害してしまう為、釣果が滞る可能性がある。

②知識としてのシーズナルパターン


自分が普段対象としていない魚、ブラックバスやシーバスなどに当てはまるがバスフィッシングは釣りの中で生物学的、科学的に詳しく調べられた希少な釣りであり、生態やそれに基づくゲーム展開が確立された釣りでもある。

捕食、テリトリー、反射、スポーンなど水温や時期によって効果的なルアーも数多く存在する為、これらはルアー選択において大きな理由にもなっている。

それと同時に①と同じく可能性の最小化をする危険性、つまりこの時期にはこのルアーという選択肢を狭める可能性がある。

③ 感覚的 得意不得意


アングラーの性格や成功体験により、感覚的に得意不得意が出てくることがある。

ただ巻きの方が釣れる、シャクった方が釣れる、フラッシュ系が良いグロー系が良い。

本来魚を釣る為に魚に合わせるべきところだが得意不得意は心理的に大きく影響し、不得意なもので他の人が釣ったとしても

俺の魚じゃない偶然釣れたと解釈し、変えない理由をより強固にする事がある。

④ 一方的情報としての釣果情報やパターン


信頼するプロが動画や雑誌などで語る一方的情報に基づく釣果情報やパターン。

双方向性の情報ではなく、一方的な情報によって得た自信や戦略は噛み砕く力があるアングラーにとっては有益であったり選択肢を増やす因子になり得るが、ただ断片的な情報となると選択肢を狭める可能性にしかなり得ないことがある。

⑤ 承認欲求的ルアー選択やSNS栄え


時代の影響だが、SNSへの投稿目的で魚を釣る人が多くなっている気がする。

デュア〜! これはデカい レベルミノー 
ごじゅうご!自己記録 更新と!


それ自体は否定しないが、承認欲求に固執することで選択肢の自由を奪う結果にもなり得る可能性があり、手段が目的になる典型になりつつある現状だと感じる。

6. おわりに


上記のような理由が潜在的なルアー選択心理に大きな影響を及ぼしているのではないかと感じている。

釣果が結び付いていれば問題はないが、良くありがちなスランプは心理的影響によるものを強く感じる。

つまり、自分の思考のクセと釣れる、釣れないの事実を如何に上手く合わせていくかが鍵であり、その為の思考軸や思考幅を広く多く持つ事が理想的な釣果を導く鍵となるのではないかと思う(固定観念を捨てて柔軟に考えましょう

個人的に熟練者と初心者では釣果に差が出る事は明白だが、場所×時間帯が基礎部分かつ最重要因子である為、後は手返しよく遠投、回収を繰り返す事が出来れば誰でも釣る事自体は出来ると思う。

追記

引用元https://ameblo.jp/thestrikeskateandtackles/





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