会話ってこんなに素敵だったっけ!?
こんばんは。さゆです。
突然ですが、「どうして男は…。どうして女は…。」と、男女の前にそびえ立つ大きな壁にハアア…とため息をついたことはないでしょうか?
私は、夫に対して“決して分かり合えない壁”に日々ため息をついています。
なんであなたは! 妻が美容院に行ったりネイルを変えても気が付かないのか! ビールを毎日飲むのはOKなのに、妻が愛するスタバのフラペチーノの値段に目を丸くするのか! また同じような服買って…と呆れたりするのか!
などなど、女性同士ならアハハウフフとわりとすぐわかりあえる出来事が、男性相手だと、中々理解されない…なんてことがあります。でもこれきっと、男側も同じことを思っていそうですね(笑)。
私の大好きなろびこ先生の『僕と君の大切な話』は、そんな男女の壁を、ひたすら会話を重ねることで距離を縮めていこうとする会話劇が描かれているマンガです。
ろびこ先生のマンガ、めっちゃ好きなんですけど、先日、最終巻である7巻が発売されましてね…! わかり合えない隔たりも、何度も何度も会話を重ねて少しずつ…ほんの少しずつ距離を縮めていく高校生男女の関係に、こちら三十路(32歳)、超キュンキュンしたし、ニヤニヤしたし、毎回大変感動もしておりました…!
登場するのは、独自の人物観で度々論議を巻き起こし、「変わり者」だと有名な、小説を描くツンデレメガネ男子・東くんと、そんな彼に恋をする若干ストーカー体質のポジティブ美人女子・相沢さん。
相沢さんは東くんに早々に告白するものの、よくわからない理由ですぐにフラれてしまいます。
ですが、それ以降も二人は、駅のベンチや学校の中庭、文芸部の部室でもある第2理科準備室で「どうして男は…」「どうして女は…」で始まる会話をめげずに続け、分かり合おうとしてゆくのです。
相沢さんは、時には、大好きなはずの東くんのすね毛を見て若干引いたり、パンツを見られて死にたくなったり、手作りクッキーを渡そうとして非難されたり、東くんも東くんで、女子の機嫌が上下する理由が理解できず、直接「失礼『あの日』(生理)か…」と指摘して怒られたり、「結局女は顔のいい男が好きだよな」とふて腐れたり、小さな、そしてちょっと笑ってしまうすれ違いはあるのですが…。
しかしそれでも、『僕たちは理解り合えない』『だから君と話したい』と、言葉を通して、相手を知ろうとすることを決してあきらめなかったところに、本当に涙が出るほど感動しました。
本書は、東くんと相沢さんの関係だけではなくて、周囲の仲良しのクラスメイトや、男子の友情なども描かれていて、皆の学生生活がゆるやかに描かれるところも「青春」という感じで、とてもよかったです。
私は、「もうあいつのことなんて全然わからん! 宇宙人や!」って、男性だけじゃなくて、気の合わないと勝手に思い込んでいる人々に思ってしまうことが多々あるのですが、このマンガを読んで、言葉も通わさずに、心を閉じるのは本当にもったいないなと思いました。
時に傷つきながらも意思疎通をはかる二人が本当に愛おしくて、会話ってこんなに素敵なものだったっけ…と最後まで胸キュンしていたマンガです。
「わからない」じゃなくて、それで相手を責めて終わりじゃなくて、できるなら「相互理解」ができると、本当に素敵だなと思います。
よかったらマンガ読んでみてくださいね~(*^_^*)
さゆ
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