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「非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)」と摂食障害


今から4年程前、血液検査の肝機能の項目、


「γ-GTP」「AST」「ALT」の数値が地味に高い時期があり、


健康診断ではC評価の経過観察でした。



γ-GTPと言えばアルコールを摂取すると高くなると有名な数字ですが、


お酒を飲まない自分がなんで?

肥満でもない自分がなんで?

摂食障害仕込で、毎日の食事には野菜を多めに基本手作りと気を遣っているのになんで?


と思っていましたが、


もれなく食生活が原因でした・・・。



γ-GTPは

たんぱく質分解酵素の一種で、肝臓や胆管の細胞に傷付いた時に血液中に漏れることで上昇し、肝炎や脂肪肝など肝機能の指標とされます。


AST、ALTは、

肝臓の細胞で作られる酵素で、肝臓に障害が起きて細胞が破壊されると血液中に流れ出るため、その量によって肝臓の機能を評価できます。



病院でちゃんと調べてもらったわけではなく、自分調べ、なのですが、


当時の私は、アルコールに起因しない「非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)」と呼ばれる「脂肪肝」だったと思っています。


脂肪肝とは、アルコール性・非アルコール性に関わらず肝臓に過剰な脂肪が蓄積された状態です。


γ-GTPはアルコールを飲まなくても、甘い物や炭水化物、脂質の摂り過ぎなどでも上昇するもので、

私のように50IU/L未満と軽度に上昇する場合は脂肪肝が疑われます。


ASTとALTという地味に高かった数値によっても脂肪肝が疑われました。


「ASTをALPで割る(AST/ALP)」と「1.0以下」になる場合、

「食べ過ぎによる脂肪肝」らしく、


私はホントまさにコレでした。


ちなみに、「ASTをALTで割る(AST/ALP)」と「1.0以上」になる場合は、

「アルコールによる脂肪肝」だそうです。



4年程前は既に過食症を克服していましたが、夕食後に大好きな甘い物を頻繁に食べていました。


まだ1枚がそれなりの大きさだったファミリーサイズのカントリーマ◯ム1袋を一気食いするような、結構な量を食べていました。



「非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)」は糖尿病や動脈硬化症などと同様に、

食生活、生活習慣が原因だと言われています。



過食嘔吐を克服しても
甘い物をたくさん食べる習慣を断てず、


カントリーマ◯ム1袋をごっそり食べるような生活を引きずっていたら、

克服したからって健康になれるわけでもなくて、


まだまだ甘い物に依存している自分との闘いは続いていて、

自己管理の難しさを再確認したし、
今も闘いの真っ最中ですね。



非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)脂肪肝は、


①良性の経過をたどる「単純性脂肪肝(NAFL)」


②肝硬変や肝癌に進行する可能性がある「非アルコール性脂肪肝炎 (NASH)」


に大別されるそうです。


糖尿病、脂質異常症、高血圧などの生活習慣病を持っている場合、

②の「非アルコール性脂肪肝炎 (NASH)」のリスクが高まるため注意が必要ですが、

ハッキリとしたことがまだ分かっていないらしく、

2つを区別するには精密検査が必要になるようです。



「非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)」は、患者の増加とともに近年注目されています。



炭水化物や脂質の多い食生活などはもちろんっすが、

「ダイエットなど極端な食事制限」によっても「非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)」になるため、

一見無関係のような若くて痩せている女性でも注意が必要と言われています。


こんなところにも、

「痩せている女性の増加」それによる弊害が現れていることがわかります。


絶食や拒食など無理なダイエットをすると、身体が飢餓状態だと認識します。 


飢餓状態になりエネルギーが渇望すると、身体は肝臓の活動を維持するために、全身の脂肪をエネルギー源にしようと肝臓に送り込みます。


しかし、

肝臓も栄養不良で脂肪をエネルギーに変える力を失っているため、集まった脂肪が貯まって代謝されず、脂肪肝になってしまいます。


脂肪肝は進行すると倦怠感、右上腹部痛、黄疸、腹水、浮腫などがみられるようになります。


私は高校1年の夏に始めたダイエットから、極端な食事制限をする拒食症になりましたが、


半年で20kg減量した頃に、

クラスメイトの肩にしがみついて登校するほどの強い倦怠感と、「なんか黄色いな」と分かるほど、皮膚と瞳が黄色くなる「黄疸」が現れていました。


25年以上も前のことですが、

もしかしたら当時の私も「非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)」だったのかもしれません。

(その後少し食事制限を緩和するといつの間にか黄疸はなくなりました。)



肝臓は沈黙の臓器と言われているだけあって、いよいよとならないと不調のサインを出してきません。自覚症状が出た頃には進行していることが多いようです。


脂肪肝って他の生活習慣病と同じで、痛みも何もないので、緊迫感を感じられないかもしれませんが、

治療困難な肝硬変や肝癌に進行する可能性があるとなると、軽視できない病気です。


摂食障害さんの多くは、きっと私と同じように長生きしたいとは望んでいないかもしれません。


でも、


摂食障害を克服しないことには、

自分の本当の人生や自由な人生がスタートできないんです。


だから、長生きしないにしても、

肝硬変や肝癌に罹患して人生を終わりになんてしちゃダメなんです。


食べられない、食べてしまう摂食障害さんに、こんなことを言うのは野暮なのは分かっていますし、

肝臓だけじゃない、胃腸とか歯とか、他に気にするところはいっぱいあると思います。


でも、

脅すわけじゃないなくて、

1つ1つ、そういうことになりかねない現実を知っておかなきゃいけないと思うんです。

大切なことだから。



今すぐどうこうできるわけではないし、

時間はかかるかもしれないけど、


摂食障害は必ず克服できます。


私はあまり自分の身体を気遣ってこられなかったから、


これを読んでいる摂食障害さんがいたら、

自分のこれからのために、

自分の健康に目を向けてほしいと思っています。






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