自己紹介
はじめまして。小夜と申します。
本日よりnoteをはじめます。
私は群馬県に住んでいて、25才から短歌を詠んでいます。
いただいたティッシュについていた詩を読んで(こんなにも短い言葉で気持ちを伝えられるのだ!)と感動したのが23才の終わり。
短い文章を書きたいとなにがいいか探していた時に、たまたま職場の近くの文化センターに短歌の講座があるのを見つけました。
土曜日の午前10時から2時間、月に2回。これはいい!と、参加をしました。
1990年代の半ば頃だったでしょうか。(はい、アラフィフです!)
今ほど短歌や俳句に興味をもつ若い人はいなかったので、教室は60~80代の先輩たちです。なにも気にせず入っていき、なにということなく馴染み、作ってごらんといってはじめて作った歌が以下です。
北風に吹きさらされる石塔の叫びを誰か聞いているのか
めちゃくちゃ渋くて、これは戦争体験者の歌だとか、石塔は忠魂碑でしょうか、などといった鑑賞がされたのを覚えています。
実際は地元の小学校を歩いたときに、赤城おろしが強くてこういうことになったのです。でも、はじめてにしては上手だとほめられ、その後も先生が上手にナビゲートをしてくださったので、うかうかと続けてしまった。
文芸が好きとかまるでない人でしたので、これが正直なところです。
ご縁というのは不思議で、思いがけないところに自己表現の場は転がっているのですね。
その先生も5年ほど前に亡くなりました。
短歌を通して多くのことを教えていただいた、まぎれもない師であります。
大げさないい方になりますが、もしも永遠というのがあるとしたら、現世だけでなく永遠の道筋さえ変えてくれたのでないかと思っています。
抽象的すぎてさっぱりわからないと言われそうですが、そのくらい私をすくい上げてくださった人物なのです。
流れを受け継ぎ、現代の空気をはらみながら、次へ伝えてゆく。
伝統というのはバトンタッチ、リレーです。
わたしは伝統という怪獣のなかの一細胞となり、私を育んでくれたものを私のできるやり方でお伝えしたいと思っています。
noteでは和歌を中心とした古典、さまざまな時代の歌人、ときおり現代短歌もまじえ取り上げてゆきたいと思っています。
古典はとくにインスピレーションの源。日本人である自分を知る機会。
歌は意味だけでなく、音韻もふくめ読んでいくと、映像のようにぼんやりと作者の像が立ちあがってきます。
タイムマシンに乗るようにいにしえの人と出会いにいく、そんな風に時空を関係なく行き来する楽しい読みをしたいと望んでいます。
どうぞよろしくお願い致します。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?