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(感想)淡々と、ただ思うところを述べる

(以下、筆者Xより修正を加え転記)

劇団出会い頭『ゆうちゃん、それは愛じゃなくて執着だよ』鑑賞。チェーホフの『ワーニャ伯父さん』をベースにした、別居している夫婦と妻の妹の会話劇。会話劇というと自然な感じで話す形が多いと思う。そうでなければ反対に大げさ過ぎるほどに。この公演での演技はそのどちらでもない。

特に夫の「ゆうちゃん」の発話が淡々としており、戯曲のセリフにアレンジを加えずそのまま発しようと試みているのだろうかと感じた。ただ、妹と妻(音声のみ出演)にはいわゆる普通の演劇っぽさもあり、それはゆうちゃんの主張を強調するためであったのかと考える。

ワーニャ伯父さんといえばのラストのセリフも、もちろんある。登場人物達の悩みは現代のものになってはいるが、その救いとなるものは、いついかなる場面でも変わらないものなのかもしれない。

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大場さやか
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