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(感想)多くの人の手があってできる

(以下、筆者Xより転記)

シネモンドにて『映画の朝ごはん』鑑賞。ロケのお弁当として愛されている「ポパイ」のおにぎり弁当。この映画は、ポパイのおにぎりへの愛を語る映画人たちの映像を交えながら、ポパイでの弁当作りの様子と、ポパイの弁当を食べてスタッフが働く撮影現場、二つの現場を見せてくれる。

ポパイのパートは社長の語りを中心に、従業員の紹介もあり、深夜から働く彼らの仕事ぶりが映し出される。ロケのパートは、助監督から制作進行の仕事に移ったばかりの竹山さんと、彼を見守り指示を出す先輩、守田さんを中心に映す。

お弁当を作るスタッフの手際の良さに感心。できたお弁当を時間通りに、ロケバスの待機場所である新宿西口まで届けに行くスタッフ。制作進行スタッフがお弁当を受け取る。制作進行の仕事は多く、うっかりお弁当の発注を忘れることもある。それでもポパイは対応してくれたりする。

何かを作るためには、当然ながら人が動かなくては始まらず、その人が動くためには食事がないといけないのだ。だから食事の時間は大切な時間であり、その食事は空腹を満たす以上の何かであるほうがいい。癒やしだったり、活力だったり。

弁当店と撮影現場、二つの現場で動くたくさんの人々を捉えているので、情報量は多い。しかしその多さから、多くの人々の手があってようやくできあがるものがあることを、再確認することができる。

上映後の志子田監督の舞台挨拶では、弁当店と撮影現場、二箇所を追った映画にしたことについて、受け取る相手がいるということ、お互いに支え合っていること、といったようなことを話されていたと思う(言葉が正確ではなくすみません)。

志子田 勇 監督

舞台裏を覗くのが楽しい人、映画好きで制作の裏側を知りたい人、一人ではなく大勢で何かやりたい人に観てほしい。

公開にあわせてシネモンドさんで特別販売された、映画をイメージした「進もうスタンド」さんのお弁当も購入。おいしかった!

映画のお弁当

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