(感想)より多くの人へ届けるために
11/22、手話・発話・映像・字幕で楽しむ童話劇『家電の王子さま』鑑賞。より多くの人に表現を届けたいと思っている人に観てほしいと感じた。届ける側だけじゃなくて、受け取りたい、いろんな表現を観たい人にも。
男性がダイニングテーブルで居眠りから目覚めると、冷蔵庫が話しかけてきた。彼女は息子を探してほしいという。冷蔵庫を開けた先、家電の世界で男性は「がっちゃん」の姿を追う。多様な表現手法がうまく混ざり合っていて引き込まれた。
聞こえにくい人、見えにくい人、聞こえる人、見える人。俳優とスタッフは、多くの人に楽しんでもらいたいと尽力されたであろう。全ての人が同じように楽しめる芝居は難しいだろうが、少しでも受け取れる人を広げようという気持ちがあるといいと思う。
がっちゃんの思い出を追ううちに話は壮大になっていくのだが、「大人になるということ」を考えさせるお話だった。童話劇であり、難しい話はしていないが、大人であるほど背後を想像してしんみりとしてしまうことと思う。
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