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感動した素晴らしい美容院

本日、noteに書きますのは、
私がセミナーでよくお伝えする
「感動した美容院」のこと

1年ほど前のことですが、、、

母と大阪の美術館へ絵を観に行きました。

名古屋へ帰ろうと、駐車場から車を出し
「今から高速道路に乗るよ」と母に伝えたら

母「トイレに行きたい・・・」

今、言わなくても・・・😣

車、走り出す前に、
いくらでもトイレに行くチャンスはあったのに・・・と思いながら😖


道路の端に車を止めて「コンビニのトイレ行ける?」と聞いたら

「コンビニのトイレは無理!」と言いながら車を降りていきました。


車の窓から歩いていく母を見ていたら・・・

ちょうど、目の前にあった美容院から
男性美容師さんが出てきて

お客様をお見送りしているところでした。

(あ~。。。😣
母が美容師さんのほうへ駆け寄っていく・・・)
と思ったら、案の定、、、

その男性美容師さんに、
この辺りにトイレはないか?聴いている様子。

美容師さんは、
大型ショッピングモールのほうを指さしながら

母に道順を教えている。

母、歩き出す・・・


一部始終を見ていたら、
美容師さんが母の後姿を追いかけている。

えっ??

(あ~、母、男性美容師さんと美容院に入っていく・・・😖)

(美容院でトイレ借りたんだ。。。あーあ😣😖)

待つこと、10分くらい。

母は、ニコニコ😊😊😊しながら
美容院から出てくる

両手には何か持ってる・・・💦

右手には、カップに入ったジュースと

左手には、飴をもらって、美容院から出てくる。

なんで、こんなことになるのか(笑)!!

ちょっと、いや、かなり呆れる私。。。😖

車に乗った途端、母が嬉しそうに話してくれたのは・・・

『あのカッコイイ美容師さんに、
トイレの場所を聴いたら、ショッピングモールの中にトイレがあることを教えてくれた。

(ここまでは、私も見ていたので分かっていた)

母がショッピングモールに向かって歩いていこうと思ったら、

美容師さんが
「ごめんなさい、ちょっと待ってください、ごめんなさい、トイレだったら、うちのお店のを使ってもらえばよかった、お店の使って下さいよ。気づかなくてごめんなさいね」と、
何度も謝りながら呼び止めてくださった』と。

その後、トイレをお借りして、
母がお礼を言いながら

「娘が美術館に連れてきてくれたの。
名古屋から来たんですが、今から車で帰るんです」と受付で話したら、、、

その美容師さんが
「帰り道、気をつけて帰ってくださいね。
これ、車の中で飲んでください。と、カップにジュースを入れてくださって、手には飴を渡してくださった・・・。」

と興奮気味に、後部座席の母は、本当に嬉しそうに。

運転する私に、母の話は終わらず、

『あの美容師さん、何にも悪いことしてないのに、
お母さんを呼ぶ止める時に「ごめんなさい、気づかなくて、ごめんなさい」って言ったんだよ。

普通、言える?別に謝らなくてもいいのに。

すごいことだよね。
どんな教育を受けてるんだろうね?
美容師さんって、素晴らしいね。

清香(私の名前)が美容師さんと仕事してること、
すごく嬉しく思ったよ。
清香が、美容師さんのこと好きなのが分かった。

お母さん、今度、大阪来たら、
絶対、あの美容院行きたいから。

シャンプーだけでもしてもらおう。
今度、大阪連れてきてくれるなら、
あの美容院、予約してね」って。。。

後部座席から、延々と話し続ける母に対して、
すごいことだと思った。

母は、完全にあの美容師さんのファンになってる。
そして、美容師さんと仕事をしている私の仕事を誇らしいとまで思うほど美容師さんに対するイメージが、完全にアップしている。

【すごいこと】

1.母の言う通り、自分は悪いことなどしていないのに、相手に対して、謝って呼び止めることは誰にでもできることだろうか?

2、母の話を聴いたら、自分の直接的な顧客になる可能性が、とても低い「お客様ではない(名古屋の人間)」人に、対してジュースや飴を渡せるだろうか?

3、母に対して記憶に残るサービス、母を完全なファンにしてしまった。

名古屋に戻り、自分の車を停車させた場所を思い出しながら美容院を探し、お店のHPを見た。

HPを見たら、母が出逢った男性美容師さんの「行動」は、

その会社の「理念」そのものの行動だった。

この会社の教育が浸透している証拠であり、
経営者の想いが現場スタッフの行動にまで
行き届いていることを感じた。

素晴らしい。

私自身、自分の事務所の外で出逢う人達に、
直接知らなくて、困っている人に、
こんな風に優しくできるんだろうか?

自問自答した。

男性美容師さんに教えてもらった。

私もこんな風に生きたいと思うし、
私が教育で携わっている美容師さんたちにも

こんな気持ちで行動できるように
育っていける環境を整えたいと心から想った。

このエピソードは、よくセミナーで話す。

そして、セミナー後のアンケートの中にも

「今日の先生のお母さんのお話、スゴイと思った。
自分もそうなりたい!」って
感想を書いてくださる方が多い。

自分の感謝と感動は、
その先の美容師さんにまで伝わっている。

母にとって日帰りで出かけた
大阪のフェルメール展より

この男性美容師さんが
届けてくれた愛情のほうが
記憶に残っているであろうと思うほど、

私たちにとって、
旅の良い記憶と思い出になっている。

”人として正しいことをする””美しい心を持つ”

自分もそうありたいし、
そうあれる人を育てたいと心から想います。


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