離職率を下げるためのポイント
職場の離職率を下げるためには、
いくつかのポイントがあります。
その中の一つは「あきらめないこと」です。
職場での離職率を下げる。
長く働いてもらうために。
特に、私が普段から関わっている
美容業界では、厳しい職場環境の中で
「離職率低下」に向けて
様々なことが行われています。
試行錯誤し、働き方改革を進め
経営状態を改善させていくことも
非常に大切なことです。
でも、それ以上に大切なことは、
この会社を選んでくれた、
たくさんある職場の中で他を選ばず、
ご縁があってわが社を選んでくれたことに対する
「感謝の気持ち」だと思うのです。
求人や、採用の時は、
とても頑張って努力して、
「一緒に働こう」って言ったのに、
入社し「辞めたい」と言われたら、
「うちの会社とは、もともと合わない子だった」
「最近の新人はよく分からない」
「問題のある子だった」
そんな言葉で片付けてしまったら、
離職者が後を絶たない状態になるのは
当たり前だと思います。
上司が部下を育てる際に
『寄り添って欲しい、
本人の気持ちを聴いてあげて欲しい。
本人の問題解決に全力を注いでほしい。
時間をかけて見守って欲しい』
そんなことをお伝えすると、
「どこまでやればいいですか?」と
上司の方から質問されることがあります。
「どこまでやればいいか?じゃない。
どこまでもやるんです」
もし、その部下が、
自分の子どもだったら、
自分の大切な人だったら、
『「どこまでやればいいですか?」って聞きますか?』『どこまでもやりますよね?』と
私は思うのです。
目の前の部下には
部下を大切に育ててくださった親御さんがいます。
その親御さんは、子どもの幸せを願い、
この会社で社会人として
働くことを応援して下さっていると思います。
その親御さんから「お子さんを預かっている」
気持ちが非常に大切なのではないかと思うのです。
だから、あきらめない。
トコトン向き合う。
部下が「体調が悪くて、病院から診断書をもらった。1ヶ月休むと言われた。
だからそっとしておこう。。。」って。
聞こえはいいけれど、
面倒だから会いに行かないのではないですか?
まず、会いに行って話を聴いて
寄り添ってあげて欲しい。
「大事なあなたを、待っている」と
伝えてあげて欲しい。
かけがえのない存在だということを
伝えてあげて欲しい。
こんなに苦しめて悪かったと謝って欲しい。
言わなくてはいけないことを
伝えなければならないタイミングで
その人に届けなくてはいけない時がある。
あきらめないで欲しい。
できることをすべてやって、
部下が、こちらをあきらめるなら
仕方がない時もあるかもしれない。
全力で向き合ったかどうかは自分の心は知っています。
こちらが先にあきらめてはダメだと思います。
出逢えた運命を「縁がなかった」
なんて言葉で片付けないで欲しい。
そんなことを、強く強く想います。