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気づきを「行動」に変える

「依存している自分について」
やめなくてはと思っていることがやめられない。

カウンセリングルームには
やめたいと思うことが
やめられないという相談は多い。

例えば、
お酒がやめられない
買い物がやめられない
薬がやめられない
ゲームがやめられない

本当に「やめられない」悩みは様々で
苦しいのは「やめられない自分」を
自分の大事な人に自己開示できず
一人で苦しんでいるケースが多いことだ。

自分で”依存症”だと思い
やめたいことを”やめれない自分”を責めて
責め続ければ、自己肯定感も下がる。


カウンセリングをしていて
”やめれる人”と”やめれない人”の
決定的な違いだと思うことがある。

「気づいていること」
「わかっていること」が
『行動』に変えられるか?

自分で「やめる」と決めて
行動に変えられるか?


人の行動変容のプロセスは
気づき考える行動習慣環境
と、変わっていく。

カウンセリングで
気づき、やってみようと
考えて行動に移せるか?が
大きな分かれ道となる。

たとえ、行動に変えることができたとしても
それを習慣にできるかが次の壁となる。

習慣にできるようになれば
自分の環境が変わり始めて
今まで「やめたい」と思っていた
”依存”や”いやな習慣を断ち切ることができる。

先日、カウンセリングにお越しになった
Aさん「携帯を触ることがやめられない」と
お話しされてた。

”携帯電話でついついネットを見てしまう”

気持ちもマイナスに引っ張られるし
携帯を触る時間がもったないと
頭ではわかっているのにやめられない。

※カウンセリング中、質問する。

「普段、携帯電話はどの指で操作しますか?」

→「親指」

『親指の爪に顔(╹◡╹)描いてもらえますか?
 消えたら、また描いてください』

「右手の親指にマジックで描いた顔を観たら 
それ以上、指を動かすことやめてもらえませんか?

「その指の顔を見たら
 私のことカウンセリングのこと
 思い出してもらえませんか?」

→「やってみます!!」

Aさんは、2週間後の次のカウンセリングまでの間
それを守り続け、朝起きると親指の爪に
「顔(╹◡╹)」を描いてくださった。

携帯を触る前に、必ずマジックで顔を
描いてくださった。

きっと、周りからも「指に何が描いてあるんだろう?」と、思われたり言われたこともあったと思うけれど描き続けてくださった。

「無意識」に習慣になっていることは
気づいた時には
意識しなくてもやり始めていることがある。

まず、自分が「無意識」にやっていることを
「意識」に変えるという
「気づき」の瞬間を作ることが大切で
自分で自分に教えてあげること。

そもそもなぜ携帯を触り続けるのか?

現実を見ると本当は
満たされているはずの自分。
幸せな環境のはずの自分。

そんなことは頭ではわかっている。
でも、今、変えなくてはならない。
変えるための少しのサポートと
一人で立ち向かうのではなく

誰かと約束することで
「約束を守る」に誠実になることが大事だと思う。

自分との約束は守れないことも多い。
それは、誰でもあるし当たり前のこと。

カウンセリングで「カウンセラーと約束した」っていう事実、
「自分以外の誰かと約束した」ってことが重要なように思う。

依存に「気づき」”やめるプロセス”において
親指の顔と同時に他にもお願いした。

①毎日、当たり前に身の回りにあること
周りの人に感謝できることを探す。
そして「感謝」を記録する。

②一日を振り返って
自分で自分のことを誉める。
そして「誉めたこと」を記録する。

ないものを見ていくのではなく
あるものに目を向けていく。

①感謝する②自己肯定
①②も、やってほしいとお願いする。


Aさんは、とても素晴らしい方だと
カウンセリングを重ねるたびに
心から想い尊敬している。

その理由は
毎回のカウンセリングのたびに
「やってみましょうか?」と
お伝えしたことを

確実に次回までやってくださる
やり続けてくださっている。
どんな課題でも確実にやり遂げてくる。

気づいたことを行動に変える
スピードが全然違う。

そして、習慣にしてくださるので
Aさん自身の考え方も
取り巻く環境も大きく変わっていく。

カウンセリングをしていて
私のほうがすごく勉強になる。

「気づき」と「スピード感」

自分が良いと思ったことは
素直に受け入れて「やってみよう」と思う気持ち

こうやって、どんなことも
乗り越えてこられたんだなって強く、感じる。

目の前に起こっていることには
必ず「理由」がある

「理由」に真摯に向き合って
原因を探し解決していくという
プロセスの中に立ち合えることを
とても光栄に有難く思うと同時に

すべてのクライエントさんに思う。

与えているつもりが
与えられていることを

支えているつもりが
支えられていることを




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