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⌇読書の記録⌇ 92歳の現役保育士が伝えたい親子で幸せになる子育て
こんにちは!
カナダの田舎町で5歳・1歳のおとこのこママをしている、さやかです𓂃𓃱𓈒𓏸
2月は長男の誕生月で5歳になりました。
カナダに来て1年で授かった長男。
当時はカナダでの生活にまだ不安があったのですが、「しっかりしたママになるぞ!」という気持ちにさせてくれて、お腹にいる時から私を強くしてくれた長男。
時々成長したな〜と思うことがありますが、
やっぱりまだまだ甘えたい繊細な男の子ですʕ∙ჲ∙ʔ
これからも親子でハッピーでいたいな、と思って
ふと読みはじめてみたのがこちらの本。
「うちの子もそうだなぁ」
「そう対応すれば良いんだ!」と、
ひたすら共感と発見を繰り返しているうちにあっという間に読み終わっていました𓃱𓈒𓏸
とっても理解のあるおばあちゃんとコタツでお話しをしているような、
「正解がない子育て」に対して、どこか安心感をかんじられる本です。
今日はわたしが特にスキ!と感じた内容を紹介します✎𓂃
モンテッソーリとアドラー心理学
保育歴60年の作者:大川繁子さんが保育士として勤めている保育園は、
栃木県にあるふつうの認可保育園。
そんな保育園が「奇跡の保育園」と呼ばれるのは、
保育士がルールを決めたり、カリキュラムもないのに立派な早期教育が出来ているからだそう。
そんな保育園で行われている教育方針が素敵なのですʕ∙ჲ∙ʔ
【みんなで一緒に、ではない】
(4歳児までは)一人ひとりが、自分のやりたいことをして過ごします。
【自分のことは自分で決める】
給食はバイキング形式です。
自分はどのくらい食べるのか、自分で決めてお皿によそいます。
【お昼寝は強要しない】
眠れなかったら起きて遊んでも構いません。
【ルールは園児が決める】
保育士が勝手に決めるルールはほとんどありません。園児と一緒に話し合って決めます。
【園児に命令しない】
保育士たちは「〜してくれませんか?」と声かけします。
この方針は、
「自立心を育てる」モンテッソーリ教育
「子供と大人と対等にみる」アドラー心理学
の組み合わせから生まれたそう。
これが「大人も幸せにする保育」の秘訣だそう。
そうですよね、たとえ子供であっても命令されたり、
自分の意思を尊重してもらえなかったら嬉しくないですよね𓍯
共感から自分の育児への勇気へ
本編では5章に分けて、モンテッソーリとアドラー心理学のおいしいところを取り入れた、
筆者:大川さんが今までの経験で得た子育てのコツがぎっしりと詰まっています。
どれも100%共感できる内容で、全部書き出したいところではありますが、
ここでは私のお気に入りを紹介します𓍯
第1章 「自由に生きる力」を育てるために
この章では主に、モンテッソーリを取り入れた保育について、
実際に園であったエピソードを交えながら紹介されています。
大切なのは、何から何までお膳立てして会得させることでなく、「〇〇したい!」と思える機会や環境をつくること。
危なくても、面倒くさくても、経験させてみる。
経験しなければ、考えることができません。考えなければ、子どもは育たないでしょう。
私もやってみよう!と勇気が出る内容に溢れていますが、
その中でも特に胸に刺さったのがこの言葉。
子育てでつらいのは、親が本来かすみ草として花を咲かせる子に対して
「こんなはずじゃない、この子はバラに育つはずだ、育てなければ」と思い込むこと。子どもを否定することです。
どんどん個性が出てくるようになった5歳の長男、
「こんな子になってほしい」という理想像と異なったときにこの言葉を思い出したいです𓍯
第2章 親が守りたいコミュニケーションの約束
こちらでは、子どもと大人を対等な立場としてみるアドラー心理学に基づいた保育ついて紹介されています。
例えば、
子供に対しても評価の言葉は使わず、自分の気持ちを軸に接します。
「素晴らしい」とは「いい子」ではなく、「貢献してもらって助かりました」と言うの。
いつも子供に対して「すごいね!」の一言で終わらせてしまっているわたしにズキっと刺さりました。
すでに5歳にして褒められる事がないと、面倒な事や好きじゃない事から逃げまくる長男。
わたしも自分の発する言葉一つひとつに気をつけなければと思います𓂃𓃱𓈒𓏸
第3章 子どもが小さいうちに築きたい、幸せを育む三角形
こちらでは子どもの情緒・自主性・社会性の3つの発達について話をされています。
ピラミッドの様に、土台となるのが情緒の発達。
この土台ができてないと他の発達に影響が出るのです。そうですよね、土台なしじゃあピラミッドは建てませんよね。
そんな情緒の発達について私が救われたのがこの言葉。
(情緒の発達をさせるには)
とにかく抱っこ、抱っこ、抱っこです。
抱っこを重ねるなかで、知らず知らずのうちにどんどん絆は強くなっていくし、子どもの心はスクスク育っていますから。
1歳の次男が何かとすぐに抱っこ!と求めてくるのですが、
それに対して義母や実母に「アララ抱き癖ついちゃうよ」と言われ
モヤモヤしてましたが、これからは堂々と抱っこができそうですʕ∙ჲ∙ʔ
第4章 2800人を見てきた私の「子育てのコツ」
こちらでは、
「なかなかトイレが成功しません」
「静かにしてほしい時、ついテレビを見せてしまいます」
「絵本を持ってくるけど、最後まで聞いてくれません」
など、よくある相談が紹介されています。
正解がない育児だからこそ、
「これで良いのかな?」と悩むシーンばかりで共感の嵐!!
子どもも親も幸せになる子育てのヒントが沢山詰まっているので
これからの育児に自信が持てそうです。
第5章 「お母さん」の人生について私が伝えたいこと
実はこの章が1番ズキっと心に刺さったかもしれません。
24時間、子どものことで精一杯で
少しずつ「自分」が失われていって、夫なんて後回しの後回し。
夫婦ってよりも、同居人のようになっていました。
喧嘩も増えて、気がつけば離婚前の自分の両親みたいに
ピリピリとした雰囲気が漂っていたかと思います。
「夫婦仲がいい」に勝る子育て環境はない
これ、本当共感です。
自分の親の喧嘩中に感じた、あの緊張感、いやーな気持ち、10年経った今でも鮮明に覚えています。
自分の子どもにはこんな気持ちさせたくないな、反省です。
「母」や「父」といった役割は、いつか自分の中心ではなくなるの。
何はともあれ夫婦仲良く!
最後に
毎日バタバタとしているうちに過ぎていく子どもが、子どもでいる時間。
自分の子育てに「これで良いのかな?」と不安に思いながらも今まで突っ走ってきましたが、この本を読んで、これからの育児に勇気と自信まで持てた気がします。
こたつを囲んで、おばあちゃんと話しているような、
とっても優しい気持ちになるこの本。
世の中のママさん全員におすすめです𖤣𖥧𖥣𖡡𖥧𖤣