片づけると本当の自分が見えてきた。
何かを続けていると、「なんのために続けているんですか?」と質問されます。
例えば片づけに夢中になっていると、「片づけたあとに、どうなりたいの?」と訊かれます。また、「理想の生活を思い浮かべてみましょう」とも言われました。
わたしは、実のところ明確に決めていなかったです。ただ、散らかった部屋がストレスで、気分よく暮らしいだけでした。日常が快適になれば、幸福度も高まると思ったからです。
片づけていくと、徐々にモノを大切にしたい気持ちが生まれてきました。モノを捨てるときに、痛みを感じるからです。捨てる罪悪感もありました。
あるとき、「もう捨てたくない」そう思った翌日には、金継ぎ教室に申し込んでいました。
今では、割れた食器は修復して使っています。金継ぎは、わたしの趣味です。
片づけ始めると、「見えてくる」のだと思います。
自分がどんな暮らしをしたいのか。どんなものを大切にしたいのかが見えてきます。だから何かを始めるときに、最初から決めすぎなくてもいいのではないでしょうか。やっていくうちに、手を動かしていくうちに、わかることもあります。
片づけを進めていくうちに、一番大切にしたい場所は、キッチンだと気づくこともできました。季節ごとに見直しをして、買いすぎを防いでいます。
わかったことは、
モノを大切にしていくうちに、自分のことも「見る」ように変化していきました。
胃痛がおきるたびに、病院へ駆け込み、薬を飲んできましたが、「なにが自分を苦しめているのか」を無視してきたんです。
それは、向き合うのが辛いから。現実を見たくないから。モノを減らしていく過程で、現在は自分の気持ちと向き合いつつ、内面の整理をしています。
内面の整理をしていたら、毎日開け閉めするクローゼットを心地よい空間にしたい気持ちが生まれました。服の量を増やしすぎないように気をつけています。
視野を広げて世界規模で考えるとむずかしいですが、個人単位で考えると簡単です。自分の心地よいと思う暮らしが、モノを大切にしたい気持ちが、社会全体を大切にしたい想いへと、つながっていくのではないでしょうか。
わたしができる持続可能なことは、
少しずつ、身近なところから始めています。