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薬膳とおみくじが教えてくれた、自分を整えるヒント。

最近、薬膳に興味を持ちはじめた。きっかけは、レモンさんが紹介していたマンガ『しあわせは食べて寝て待て』だ。

主人公の麦巻さとこは、家賃の節約のため、高い家賃のマンションから安い団地へ引っ越しする。浮いた分で働く時間を減らし、自身の体調と向き合う。食事に薬膳を取り入れ、お隣りさんとも交流しながら徐々に癒やされていく物語だ。

わたしも、さとこのように不調を抱えている。病院にも通っているけれど、日常の暮らしを改善することで不調を治せないだろうか。薬膳は、中医学に基づき、体質や季節に応じた食材を選び健康を整える考え方だ。

実行しやすい飲み物から薬膳を取り入れてみた。

胃腸が不調なときは、なつめ茶、喉がイガイガでスッキリしないときには、緑茶ミントティーを飲んでいる。

なつめ茶は、胃に優しい味わいでほんのり甘い
緑茶ミントティーは、爽やかな清涼感


「薬膳」に興味を持ったことをきっかけに、青山通りに面した「漢方ミュージアム」へも足を運んでみた。

漢方ミュージアムでは、木の温もりが感じられる落ち着いた空間で、多種多様な漢方茶が並んでいる。スタッフの方が親切に効能を教えてくれるのも魅力で、ノンカフェインの利楽茶(大麦・ハブ茶・ナツメ・山査子・ミカン皮)と、のど飴を選んで購入した。

同じ建物の地下一階にある10ZENで、ランチタイム。

https://10-zen.com/concept/


ここでは和漢食材をふんだんに使った薬膳スープが味わえる。わたしは、一番おなかに優しそうな鶏白湯を注文した。鶏ガラをふんだんに使用した味わい深い濃厚なスープは、気を巡らせる効果があるそうで、冷え性、ストレス軽減に効果があるらしい。

濃厚な鶏白湯スープは、鶏ガラの旨みが凝縮されていてコクが深く、ほんのりと感じる山査子の酸味が食欲を引き立てていた。

帰り道。お散歩しながら明治神宮へ向かい、おみくじをひく。

およそ人の一生には、個人の上でも、社会の上でも、思いがけぬ事件が大小となく起こるものです。そんな時、うろたえ騒ぐようでは駄目です。日頃から常に泰然自若として、不動の心を養いましょう。
(いつも落ち着いて、心は広く豊かに持ちましょう)

大御心 いかならむことある時もうつせみの心よゆたかならなむ

このおみくじを当てたときに、すごく怖くなってしまった。どんな事件が起こるのか。なにか不手際を起こすのか。一層、言葉や態度に気をつけなくては……そんなことを知らず知らずのうちにつぶやいていると、娘が言う。

「なんで悪いことって決めつけるの? いいことかもしれないじゃない。今年、ビックリするようないいことがおきるのかもよ~」

単純だけど、娘の言葉がうれしかった。六星占術の占いでは、わたしの運気は低迷中なのだけど、娘の運はいい。叶えられなかったことが叶うらしく、ご機嫌だ。

「娘に引っ張られていいことが起きるかもしれない」そう思うと、気分がラクになる。

昨年の12月から始めたアーティストデート。

アーティストデートとは、自分の内面を豊かにするための時間を取ること。映画館、美術館、博物館、カフェ巡りなど、自分が行きたいと思った場所へ足を運ぶ活動のことだ。

薬膳で体を整え、アーティストデートで心を癒す。そのどちらも、わたしにとっての新しい一歩だ。これからも心の声に耳を傾けながら、自分が好きな場所や空間で癒しの時間を楽しんでいきたい。


▼ レモンさんの記事では、より詳しく『しあわせは寝て待て』について触れている。「今の時代、みんなこんな生活に憧れているのかもしれないな」と書かれているけど、まさにそう(わたしも)。「大切なのは健康と時間、そして人と人とのつながり」と締めくくられている。

▼ まつぼっくりさんの記事。後半部分に、『しあわせは食べて寝て待て』について書かれている。「日々の食べるものがあなたを作っていく。豪華であれ、というわけじゃない。ただ目の前の食事を大切にするってこと。愛おしい自分を形作ってるのだから」という言葉が印象的だった。

▼ アーティストデートのマガジンはこちら。12月は牧野記念庭園へ行き、1月は漢方ミュージアムへ行ってみた。2月はどこへ行こうかな♪

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神崎 さやか
チップで新しい手帳を買うことができました。支援してくださった皆さま、ありがとうございます。

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