努力は必ず実を結ぶ/ ヨガ哲学が教える継続の力
こんにちは。ヨガインストラクターの
吉田紗弥です。
いよいよ2月も半ばに入りました。
バレンタインは楽しく過ごせましたでしょうか？
皆様いかがお過ごしでしょうか。
今日もヨガのお話から
入っていきたいと思います。
今から約2000年前に成立されたとされる、
ヨガの根本経典「ヨーガスートラ」には、
私たちの生活をより良くしていく賢者の教えが記されています。
その中から一説ご紹介いたします。
「アヴィヤーサは長い間、休みなく、大いなる真剣さを持って励まれるならば堅固な基礎を持つものとなる」
この一説は、
「継続」の大切さを
教えてくれている一説で、
この継続が人生の基礎を築くのだ、と教えてくれている
一説です。
そして継続は
一説の通り、
「長い間」
「休むことなく」
「真剣に」の
3点が大事になります。
しかし、しばしば私たちは
その逆をしてしまいがちです。
短期間で、
休みながら、
適当に取り組み、
成果を得ることを期待しがちです。
けれども「石の上にも３年」と
言われるように、
物事を達成していくには、
その対象と真剣に向き合い、
粘り強くあきらめないことが大切となります。
例えばみなさんが
経験のある自転車の練習。
小さい頃、
補助輪を外して自転車を乗るまで
に時間をかけて、
真剣に、
サボることなく練習をしたでしょう。
継続して練習を重ねることで、
最初は、
転んだり、
バランスを崩したりしていましたが、
次第に
コツを掴めるようになり、
今では、無意識に
そして、当たり前のように
自転車を運転することができています。
このように、
私たちは、
時間をかけ、
歩みを止めることなく、
真剣に物事を継続することで
それが習慣となり、
人生の大きな基盤へと
変えていくことになるのです。
ここから私の話になるのですが、
10年ほど前、
新入社員として長野の
リゾートホテルに配属となりました。
長野のリゾートといえば、
「軽井沢」や「白馬」。
しかし、
私が配属されたのは、
松城町という、
あまり知られない場所でした。
バスで20分ほどで
善光寺、
車で10分くらい行けば
小さな松代城。
また、
バスで15分くらい行けば、
川中島の古戦場跡。
しかも長野には知り合いもほぼおらず、
一緒に配属された同期と2人。
仕事も、
初めは先輩の名前から
仕事を覚えることから始まり、
残業も多く毎日ヘトヘト。
さらにホテル業界ならではの
体育会系で
宴会場での結婚式のサービスから、
レストラン、さらにフロントなど
様々な場所で研修。
そして慣れない長野の生活。
休みは
最初は、物珍しい
歴史の場所へ行ったり、
温泉へいくものの
住んでいた寮の周りには何もなく
つまらない毎日。
仕事もなかなか馴染めず、
緊張ばかりしていた時、
ある時、
上司に
「最初は仕事は失敗してもいい。
でも笑顔がホテルマンにとって命だよ」
と言われたのです。
それが今後の仕事の大前提となってきたのです。
その上司のおかげもあり、
何かあれば相談に乗ってもらったり、
休みの日は飲みに連れて行ってもらったり、
次第に周りの先輩たちとも打ち解けるようになりました。
そして
ある、結婚式のサービスの時。
結婚披露宴最後の
新婦のお母様の手紙のシーンで
感情移入して、
大泣き。
赤の他人の結婚式のサービスで泣くとは
当時は
純粋な新入社員でしたね・・。
とにかく、
最初は緊張し、何が何だか
わからないまま笑顔もなく
仕事に明け暮れていた毎日でしたが、
半年、1年経った頃には
常連のお客様と楽しく
お話できるようになったり、
結婚式で大感動できたり、
ホテルの仕事の醍醐味を味わうことができ、
その後、さらに都内のホテルなどに転職し、
ホテルのホスピタリティーを磨くことができ、
キャリアを積むことができ、
今も、人と接する仕事が大好きになりました。
私たちは、
自分の目標や目指すことがあるとき、
諦めそうになり、
より簡単に、手短に済ませようと
考えてしまいがちです。
けれども、
長い時間をかけ、真剣に
その対象と向き合うことで
習慣を変え、
人生を大きく広げていくことができるはずです。
まるで、
深く根をはり、寒い冬を待ち、
春になり、美しく咲き誇る
桜の花のように、
私たちも
コツコツと
目標に向かって
歩み続けましょう。
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