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マンションから飛び降りたぼくが「死にたい」から解放された、年配の女性の一言

これがnoteで2つ目の記事です。

こちらの初めて投稿した記事、

ちょっとドキドキしながら書きましたが、知らない方からスキやフォロー、コメント頂いてすごく嬉しかったです。やっぱり反応があるって嬉しいです。noteのすごいところですね。すっぽんぽんで書いてよかった。(すっぽんぽんという言葉はぼくが今、一番大切にしている言葉です)

そしてぼくのホームページ経由で、メッセージをくださった方がいます(Nさんと呼ばせてもらいます)。

noteの記事、拝見しました。辛かった日々の気持ちを細かく書いてくださって、それだけで胸がいっぱいになりました。2つの気持ちも辛い時の気持ちを代弁してくださっているようで、頷きながら拝見しました。
(中略)
今度機会があれば、さわとんさんが5年半のうつ病からどうやって元気になったのか、そのきっかけをnoteで教えて頂けませんか。参考にさせてください。

Nさん、ありがとうございます。
ホームページからメッセージ頂いてびっくりしましたが、それくらい関心を持って頂いたことが本当に嬉しかったです。

ですので、早速、その「きっかけ」の一つについて書きたいと思いますが、事前に少し前置きさせてください。

「死にたい気持ちから解放されたきっかけ」、「うつから元気になったきっかけ」については、うつに関する講演もしている中で本当に多くの方から質問を頂いてきました。ぼく自身もカウンセラーとして”うつヌケ”した方の話を色々とお聞きしてきましたが、そのきっかけは本当にそれぞれです。

そして、きっかけとはいってもそのきっかけで突然元気になった、という人は極めて少ないです(ゼロではないのですが)。ぼく自身もそうです。ほんのちょっとだけいい方向に角度が変わった、というのが本当のところだと思います。きっかけはあくまできっかけですので参考に受け止めて頂ければ嬉しいです。

では、ぼくが「死にたい」から解放されて、5年半のうつ病から元気になった一つのきっかけをお伝えします。

なお、ぼくがうつヌケしたのは13年前のことで随分前のことになりました。なるべくその頃に感じていた気持ちのままに書きたいので8年前に書き記した自分史ブログ(アメブロ)を参考にして書きます。

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(↑実はうつでどん底だった頃。元気そうに見えるけど実はかなりのうつ状態でした。この半年後くらいに離婚と復職の失敗が重なって、マンションから飛び降りました。さすがにその頃の写真は残っていません)

入院先でほとんど会ったことがない女性に言われた言葉

ぼくが「人生をやめたい」という気持ちから解放されるきっかけとなった言葉のひとつは、うつや体の病気で入院してた時に病院にお見舞いに来て下さった年配の女性がささやいてくれた言葉でした。その女性は母親の知人でぼくはほとんど会ったことがない方でした。

重度のうつ状態で死にたいと思っていたぼくに、その女性はこう言いました。

「そんなに死に急がなくても大丈夫ですよ。
 ちゃんといつかお迎えがきますから」

死にたい、死にたい、とばかり思っていたぼくの気持ちを知っていたかのように、何気なく言われたその言葉がぼくの心に響きました。

それまではだれに何を言われても「それはそうだけど、でも。。。」とか「そうはいっても、、、」という感じでしたが、この言葉だけはすんなりと
こころに入ってきました。ぼくはこのように思いました。

「たしかに、人ってだれでも死ぬんだよな。どう生きようが、結局終わりがくるんだよな。そういう意味では、だれもが平等なんだな」

それまで人と比較ばかりして劣等感に苦しんでいたぼくでしたが、死ぬという意味では平等だから比較する必要もない。苦しい気持ちが和らいでいくのを感じました。

「まぁとりあえず生きてみよう」

そんな気持ちになりました。

命は有限、という良くも悪くも揺るがない事実の中で、どう生きるのかって考えませんか。

「命に限りがあるからこそ、1秒1秒をしっかり生きよう」というのも一つだけど、でも自分にはそれは厳しかった。

「〇〇さんが生きたくても生きられなかった命。しっかり生きよう」って言われた事もあって、それもわかるけど逆にそう思えない自分が苦しかったな。

ぼくにとっては「命に限りがあるからこそ、まぁそれなりに生きましょ」ってくらいの感じがちょうどよかったんです。それをあの女性の一言から教えてもらいました。

「死を見つめることで、”生”が輝く」

ぼくは、そう思っています。死を見つめることはちょっとパワーがいることだけど、でもだからこそ見えてくることもあります。

飛び降りてから15年経った今でも、「命に限りがあるからこそ、まぁそれなりに生きましょ」という死生観は変わりません。

今すぐは難しくても、向き合いたいなと思った時に命に終わりがあることに向き合ってみるのもいかがでしょうか。

Nさん、ありがとうございました。
参考にして頂ければ幸いです。

こちらの著書には他のきっかけも含めて詳しく書いています。


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