夏こそ要注意〜夜中・日中に足がつる!こむら返り対策〜後編〜【漢方的セルフケア】
前回よりふくらはぎなどの筋肉が痙攣して硬直する『こむら返り』についてお届けしております。
『こむら返りと言っても足がつるだけ、筋肉がちょっと固くなっただけでしょ?』と大したことないと思っている方も多いと思いますが実は大きな不調のサインの可能性もある、ということと
一般的にどんなお薬が使われているのか?ということについて病院でよく処方される漢方薬『芍薬甘草湯』や筋弛緩剤などについてもお伝えしました。
今回はつらい症状を一時的に抑えてくれる対症療法だけでなく『こむら返りしやすい』という体の状態を原因から治していくための方法について漢方的視点も交えながらお伝えしていきたいと思います。
今回は
夏こそ要注意〜夜中・日中に足がつる!こむら返り対策〜後編〜【漢方的セルフケア】
というテーマでお届けいたします。
☆症状&原因別・足のつれ対策
それではここからは症状や原因別のこむら返りの養生法をお伝えしていきたいと思います。
①ミネラル不足
まず最初にご紹介するのが『 ミネラル不足』です。
こむら返りとミネラル、 一見全く関係ないようなものですが、『足がつる』というのは筋肉が異常収縮して元に戻らない状態です。
筋肉の収縮はカルシウムとマグネシウムの働きで調節されています。
カルシウムが筋肉線維細胞に流入すると筋肉は収縮します。
逆にマグネシウムが流入すると筋肉は弛緩します。
カルシウムの摂取不足で骨から大量のカルシウムが溶け出してしまうと筋肉線維細胞の中に流入してくるカルシウムの量が過度になってしまい筋肉の収縮や硬直を招いてしまいます。
大量の汗をかく夏の時期は汗とともにミネラルが不足します。
カルシウムはもちろんですが筋肉を緩めるマグネシウムが少なくなることで筋肉が緩みづらくなりこむら返りが起きやすくなります。
スポーツ選手のように過度に筋肉を使っていたわけでもないのに、筋肉が異常に収縮してしまう原因としてはこのミネラルバランスの乱れが挙げられます。
対処法としては当然ですが
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