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食べすぎてないのにお腹が張る・眠くもないのにあくびが出る?その原因とは?〜後編〜【Podcast質問回答回】

※無料記事となっております。

前回より引き続きPodcast番組『コータの漢方RADIO』にいただいたリスナーさんからのご質問にお答えしていきたいと思います。

☆Podcast番組【コータの漢方RADIO】

Spotify

・Apple podcast 

前回は質問の前半として『睡眠時間はとっているのに日中あくびがでる』というご質問でした。

それに対する僕からの回答はぜひ前回のnoteを御覧ください。

今回は前回に引き続き

食べすぎてないのにお腹が張る・眠くもないのにあくびが出る?その原因とは?〜後編〜【Podcast質問回答回】

#漢方的セルフケア

というテーマでお届けいたします。

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【食べすぎてないのにお腹が張る原因とは?】

前回に引き続き僕のPodcast番組に頂いたご質問へのお答えをnoteでもさせていただきたいと思います。

ちなみにいただいたご質問はこちらです。

コータ先生、猫林さん、こんにちは。
いつも楽しい漢方RADIO、ありがとうございます。
冒頭のコータ先生の、アイドリングトークも毎回楽しみにしてます。
SNS等も駆使しながら、いつも精力的にご活躍されていて、素晴らしいなーと思って拝見させて頂いてます。
コータ先生の1番の元気の源は何でしょうか?
やはり、ランニング後の1杯でしょうか(笑)
すみません、早速質問させて頂きます。
漢方RADIOでは、ストレスやメンタルヘルスについても、よくお話して頂いてますね。
私事ですが、何かストレスを感じると、眠くもないのに、生あくびがたくさん出たり、あとは、食べ過ぎや飲み過ぎたわけでもないのに、お腹全体がパンパンに張って苦しくなる事が多いんです。因みに、健診の数値等は毎年正常範囲内です。
そこで、質問ですが、
漢方的視点から、これらの症状が少しでも軽くなる為の方法を教えて頂けませんでしょうか?また、おすすめ漢方薬などあれば、教えて下さい。
宜しくお願い致します。

というご質問でした。

睡眠時間はとっているのに日中生あくびがでる、というご質問は前回おこたしたので今回は

『食べすぎてないのにお腹が張る』

というお悩みについて。

これは漢方では典型的なストレス疲労

気の巡りが悪くなっている【気滞】という状態のサインかもしれません。

気滞の症状の特徴は

胸や脇腹、お腹が、巡りが悪いので気血が渋滞して張ってしまう

ぐるぐる巡っているとそれほど張ることは無いのですが、ストレスで巡りが悪くなると滞りが起こり

カラダの様々なところに『張る』

症状がおこります。

漢方的考えばかりではもしかしたら説得力にかけるかもしれませんので

この状態を体の仕組み、生理学的にも考えてみましょう。

【ストレスでお腹が張る原因とは?】

前回のあくびのところでもちょっと出てきましたが、お腹の張りとストレスは自律神経でつながっています。

ストレスで自律神経の交感神経が優位になるとカラダが緊張したり、力んだりして、血行が悪くなる、ということはあくびのところで紹介をしました。

自律神経とはそもそも自分の意志ではどうにもならないカラダの動きをコントロールしてくれるカラダのシステムです。

車で例えると、いくら車の性能が最高でもそれを運転する『運転手』がいないと車は走りませんよね。

もう皆さんおわかりと思いますが

車=カラダ

運転手=自律神経

このように考えると理解しやすいかもしれません。

車がいくら高性能のフェラーリでも
運転手がポンコツだとせっかくのフェラーリも使いこなせないですよね。

ポンコツは言いすぎかもしれませんが
車が正常に動くには車の性能とメンテナス(健康なカラダ・養生)が重要です。

そしてそれをきちんとコントールする運転手の技術と体調(自律神経の働きとバランス)が大切ですよね。

そして実はこの自律神経、胃腸の動きもコントロールしているのです。

ストレスを受けて交感神経が優位になることで、胃腸の動きが悪くなり、おなかの張りなどにつながることがあります。

交感神経はもともと動物が自らの身を守るために

『戦うか?』『逃げるか?』

を選択して、瞬時にその行動を起こせるようにするための神経です。

当然、消化吸収にエネルギーを使っている場合ではないので、交感神経が優位になっているときは胃の動きは活発になりませんし

頑張らないといけない時に排泄がおきないようにするため、腸も動きが緩みます。

このように胃腸の動きと自律神経は大きな繋がりがあるので、動きが悪くなり張る症状が食べすぎてもないのに起こるということは自律神経の乱れ、漢方的には気の滞り、という風に説明ができると思います。

【ストレスでお腹が張る時の対策とは?】

ストレスでお腹が張る時の対策としては疲労感や
やる気の低下(カラダのエネルギー不足で自律神経が乱れている状態)など気の消耗があればまずはしっかり睡眠を取りましょう。

また、気を補う食材の炭水化物、糖質は脳のエネルギーなので、しっかり糖質補給できるものは朝昼を中心に食べておきましょう。

また、ストレスで気を消耗している可能性も高いので、先程の養生法で補いながら巡りを良くする
香りのよい食材、ハーブ類や香味野菜、好きな香り薬味などを使って食事を楽しみましょう。

もともと体力がしっかりあり、汗を書いたりするとスッキリするようなタイプの方でしたら、僕のようにガッツリ走って思いっきり汗をかいたりする運動も頭の切り替えになっておすすめですが、注意が必要な方もいます。

もし疲労感が強かったり、体力にあまり自身が無い方でしたら、巡りを良くするようなゆっくりの散歩などでのびのび、カラダを動かすことがおすすめです。

ご質問をいただいたリスナーの方は

『ストレスで体調が悪くなる』

という漢方的には気滞といわれる感じがあるような気がします。
漢方薬は逍遥散などの気の巡りを良くするものを使ったりするのが一般的ですが

気が減少して心の不調が起きているなら補中益気湯や心脾顆粒というようなカラダの弱りから心の弱りにつながるような時に使う漢方薬なども使ったりします。

漢方薬選びに関してはきちんと専門の先生に相談してから服用しないと効果が無いばかりか逆効果になるので注意しましょう。

元気(カラダのガソリンのようなもの)が無い状態なのに、ぐるぐる巡らせるような漢方薬を使うといわゆる空焚きになるので、そういうときは僕は補って巡らせます。

逆に十分に気はあり、巡らせたほうが良い人に補ってしまうと溢れだして体調が悪くなることもあります。

なので、漢方薬を使用する際はカラダにご相談の上服用されてくださいね。

今回はPodcast番組のリスナーさんからいただいたご質問にお答えする形で『眠くないけど生あくび』『食べすぎてないのにお腹が張る』というお悩みについてお答えさせていただきました。

noteをご覧の方からのご質問にも可能な物はお答えさせていただきたいと思います。

ただし、Podcastやnoteなどのご質問への回答は詳しい状態がわからない上での回答ですので、一般的な原因や、可能性として高めの物を紹介する形となります。

個別の漢方相談のときのように特定の漢方薬をご紹介などはできませんので、ご了承ください。

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