痛みの敏感さで体質診断
痛みの感じ方は人によって違います。
特に精神状態によって大きく左右され、興奮状態の時は痛みがマヒしている事が多くあります。
アスリートの中には試合中は骨折に気が付かなかったという人もいますし、一般の人でもケガ直後より少し時間が経ってから痛くなってきます。
つまり、交感神経が優位な人は興奮状態になりやすいので痛みがマヒしやすいと言えます。
痛みには痛覚が刺激される神経的な痛みと、プロスタグランジンなどの発痛物質による後から来る痛みがあります。
痛覚が刺激された場合は即座に痛みを感じますが、プロスタグランジンは炎症を起こして血管を拡張させジワーっとした痛みの原因となります。
主な作用は、
血管の拡張
子宮収縮
胃粘膜の修復
などです。
そのため血圧を下げたり陣痛を促進したりする作用もあり、肺動脈が原因の高血圧の解消にも役立ちます。
あくまでプロスタグランジンが過度になった時に発熱や痛覚過敏、炎症の悪化などが起こります。
プロスタグランジン以外の発痛物質にはセロトニンやヒスタミン、アセチルコリンなどがあります。
セロトニンは神経伝達物質として働き、部位によっては発痛と鎮痛の正反対の働きをします。
ヒスタミンは好塩基球や肥満細胞から放出されアレルギーの原因にもなります。
アセチルコリンは副交感神経の伝達物質です。
プロスタグランジンは副交感神経と似た働きをするので、プロスタグランジンが増えると副交感神経の働きは抑制されます。
そしてプロスタグランジンは肺で分解されて尿中に排泄されますが、蓄積すると気管支を刺激して空咳の原因となります。
また、プロスタグランジンは眠気を起こす作用もあります。
これらの事からプロスタグランジンが分泌され痛みを感じやすい人は、副交感神経が優位な人と言えるのです。
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