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気分で髪色を変えている話 前編

美容師さんが青ざめ、明らかに挙動不審になってしまった。

先月、美容院に行った時の話である。

カットは今までで一番可愛くしてもらった。
とても満足している。

問題は、カラーである。

ハイライトの失敗…?

ナチュラルなハイライトをお願いした。ガンガンに明るいものではなく、ベースのカラーに馴染むような仕上がりで、と希望を伝えた。
美容師さんから提案してもらったイメージ画像の中から、色味も理想のものを選んだのだが、はて。

仕上がりはどう見てもイメージ画像とはかけ離れている。

美容師さん自身も、「あまりにも思っていたのと違う」という表情。
もう、表面だけ金髪、という感じである。

ベースの色と馴染んだカラーリングでお願いしたはずなのだが、なぜこんなことになったのか…原因は不明なのだが、とにかく表面のブリーチ感がゴリゴリなのである。

カラーリングで「なぜこんなことに?」という結果になったのは、何も今回が初めてではない。

美容師さんの「えっ?なんで??」という表情は見慣れている。
過去何度も同じようなことを経験しているので、カラーが入りにくい?特定の色素が強く反応するor反応しないのか何なのか、まあそういう毛質なのだろう。もう、そういうことにして納得するようにしている。

美容師さんは青ざめてるし、気の毒なほど挙動不審だし(声がどんどん萎んでいく)、でもカットは気に入っているし、カラーのやり直しをその場でお願いすることもできたのだが、しなかった。

よし、こうなったらあれをやろう。良い機会だ、と思うことにしよう。
ずっとやりたかったことを実行するため、お店を出てすぐにあるものをポチった。

カラーバターで、色を入れる

フェルナンダ・リーがピンク色の髪の毛でランウェイを歩いていた頃、私はあのピンク色の髪の毛に憧れていた。

本当に可愛い…

髪色をピンクにしたくて仕方がなかった。ファッションに関する仕事をしているとはいえ流石にピンクのフルカラーはまずいと思い、ピンクのインナーカラーを入れようとか、毛先だけやろうとか、真剣に考えていた。

結果として、「ダメージが極力少ない髪をヘアドネーションしたい」という願望が勝ってやめたのだが。(去年、念願叶ってヘアドネーションにはパーマも染髪もしていない髪の毛を提供した。)


さて、今更あの時のフェルナンダ・リーそっくりなピンクにしようとは思っていないのだが、ちょっとカラーで遊びたい気もしていた。

ちょうど表面だけ色が抜けてしまっている状態なので、カラーバターで好きな色が入れられるのでは?と思ったのである。
ブリーチで黄色くなっている部分を、好きな色に調整したカラーバターを使って自分で染めてみよう!

翌日、ネットでポチったカラーバターが家に届いた。

後編に続く


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