私は、ずっとワニを飼っています。。
仕事で上司や取引先担当者などにキツいことを言われ続けても、感情的にならずに、淡々と仕事をこなす人っていますよね。「なんで、こんな状況で冷静でずっといられるんだろう。。」と、羨ましく思ったりします。人によっては、過度なストレスを抱えて、体調を崩してしまう人もいます。
同じ環境にいても、人によって捉え方が大きく違うのです。人間の心理や脳の勉強をして気付いたことがあります。
私たちは、みんな【ワニ】を飼っていることに。。
私たちの【脳】は、生物の進化とともに発展してきました。【脳】のベースには、生きるための【本能の脳】が備わっています。これは、爬虫類の脳とも言われ、本能のまま生きようとするのです。
食べたい時に食べる。眠りたかったら眠る。嫌なことは嫌なのです。餌が食べたければ貪りつきます。まさに、ワニのように。。
ワニのように振る舞っていては、人間社会では生きてはいけませんよね。人間の【脳】は、【ワニの脳】に【人間の脳】が、覆いかぶさっています。これは、【理性脳】と言われ、社会のなかでちゃんと生きていくために振る舞おうとする【脳】なのです。ルールはちゃんと守る。人に迷惑をかけてはいけない。いわば【優等生くんの脳】なのです。
私たちの【脳】には、本能のまま、あるがままに生きようとする【ワニくん】と、社会のなかで、理性的に生きようとする【優等生くん】といった対照的なキャラクターが同居しているのです。
この二人が同居していたら、うまく行くわけはないですよね。だから、【優等生くん】と【ワニくん】の、調整役が必要なんです。時には、優等生くんを立てた上げたり、状況によっては、ワニくんに思う存分楽しんでもらったり、うまく共存できるように調整をしているのです。この調整機能がうまく働いていると、感情をうまくコントロールすることができるのです。
社会のなかで生きていると、どうしても「こうするべきだ」「こうしなければならない」といったことが多くなります。ただ、抑え付けてばかりいると、ワニくんが耐え切れなり、時には、爆発してしまうのです。時には病気という形で表現することもあります。そうなると手に負えなくなってしまいます。そうなる前に時には、ワニくんの望みを、かなえてあげることが大切なのです。
リオのカーニバル、スペインの牛追い祭り、日本の御柱祭など、世界の伝統的なちょっと過激なお祭りは、ワニくんの望みをかなえるために開催されているように思えます。古の人は、ワニくんの存在を知っていたのではないでしょうか。。
世界中のいろいろなお祭りを見ていると、多くのワニくんはちょっと騒がしいことが好きなようにも思えます。ただ、全てのワニくんが過激なお祭りが好きというわけではないと思います。どちらかというと、ゆったりと静かな音楽を聴くのが好きだったり、自然のなかでゆっくり散歩するのが好きなワニくんもいると思います。
私が飼っている【ワニくん】も、お祭りのような人が大勢いて騒がしいところは好きではあしません。このような場所にいるとむしろ疲れてしまいます。どちらかというと、自然がいっぱいで静かなところが好きなようです。
【ワニくん】と】優等生くん】をうまく共存できるように調整していると、自分の心と体のバランスが良くなります。感情のコントロールがうまい人は、定期的に、【ワニくん】に美味しい餌を与えているのです。
あなたが飼っている【ワニくん】は、今、何を欲しがっているでしょうか?