#142 読書録 鬼時短を鬼時短で読んで本質のとらえ方を学んだ話
こんばんは!けーたです。(20240413ver1.1更新)
今日は、会社の帰りに気になっていた「鬼時短」を購入して読み切ったので読書メモとして投稿します。
ちなみに2024年4月の時点では、家の近くの小さな書店にも置いてあるぐらい、結構勢いがある本の様ですね。やっぱり時短はニーズが高いのですね。
2024年3月上旬で既に増刷がかかっているみたいですし。
ということで、今日はこちらの本について触れていきます。
「鬼時短」を読んでの全体感
まず、この本の目次を見るだけで、メチャクチャ読みたくなる作りになっています。
ビジネス書に対する自分の読み方としては、さっとまえがき、目次、あとがきを読んで、もう一度目次にもどり気になる所から読んでいく感じです。
目次にもどるか、そのままちょっと進むかは都度判断。そんな読みかたをしています。
ただ、この本は目次を見ただけで、その章をすぐに読みたくなったり、そのフレーズたちに明るめの付箋を貼りたくなります。
魅力的なワーディングで引き込まれる表現方法が散りばめられています。
注)自分はカラフルな付箋を右手に持ち、色が赤に近づくにつれて、学びが深いという意味合いをもたせて、後で振り返りやすいようにしています)
まず、一度目を通した時に、読みたくなった目次は、、、目次ですよ!
ー改革に参加するにあたって出した条件
ー文化は変わらないし、変えようとしてはいけない
ーアスリートは試合前の前日に徹夜しない
ー働き方改革ではない、働かせ方改革(働いてもらい方改革が長いので短くしていると本文でありました)である
ーみんなが家に早く帰りたいわけではない
ー接待店のトイレまで下見する電通スタイル
いやこれ、まだ鉄則8まで章立てされているの中の鉄則2までの目次だけ列挙しただけです。全体の本の一部分。
なんで、こんなに自分が引き寄せられるのだろう?時になり考えてみると、、、
自分の問題意識との重なり?それとも文章としての魅力?なんなの?ともうすぐ日付が変わる思考力が底をつきそうな今は、ちょっと余力がなさ過ぎて思考がまとまりません笑
特に気になったフレーズたち
いつも、気になったフレーズたちを本に張り付けられた付箋の中から2つか3つ悩みながら選びnoteに載せてといくという自分ルールがあります。
今回は何を選ぶか結構悩みました。魅力的なものが多い。でもすべてを載せておくと自分の頭のキャパを超えてしまう。葛藤です。
選ぶ難しさは、まずわかりやすくどこからでも切り取れる独立したコンテンツが良い粒の粒度でたくさん並んでいるから。贅沢。
そして、いつもの読書録投稿ならネタバレは本の本質的なエンタメ要素を削いでしまうと思っているのでなかなか踏み込めない。
ただ今回の取り上げている「鬼時短」はビジネス書なので、ネタバレOK。
それによりより多くの人が手に渡ればWINWINだと思ったので、魅力を伝える意味でもどれにしようかと、悩むという時間を過ごしました。
という事で、頭に刻みこんでおきたいのは以下のフレーズたちにします。
会社の文化は変わらないし変えようとしてはいけない
これはめちゃくちゃしびれました。ついつい時短=働き方改革=これまでの文化を変えるというバイアスがかかっていたことにまず気づかされました。
TOPが変わろうが、残りの99.9%以上の社員が文化を継承したまま残っている中で、文化を変えようとすれば、混乱、抵抗は必至。結果頓挫も必死。
うーむ言われればまさにそう。
ただし、TOPマネジメントがコミットして、具体的な時短の施策をひとつづつ地道に実施するだけ。
という難しそうだけど、やれる。という事がすごく自信を持たせられるし、自分達に引き寄せやすい!!ということでこれを選びました。
この手の本(多分著者にはこの手ので括るな!と怒られそうですが)で組織文化を改革してはいけない!というのを自分としては初めて読みました。
恩師からはこれまでの文化をリスペクトすることはあれど否定は大NGと言われていたのでそこも含めて納得でした。
人件費削減が目的ではない
これが出てくることが、本当の現実的な課題や矛盾と戦っているのだなという上辺だけでなさを感じさせてもらいました。
いい悪いはココでは言わず、一定数会社の中には残業が給与の一部と当たり前として換算されて生活リズムが形成されているという事が事実として存在している。
リーマンショックで残業をすることができなくなった世界でこれを目の当たりにしているので、すごくよくわかりました。
2008年ごろに、グループを束ねた室の残業時間が制限されて、なんだかんだでやりくりしていたことを思い出しました。
何らかの避けられない変化が起きると、順応するという経験と、時間が経つと戻るという修正をこの本を通して思い出させてもらいました。
やっぱり変革には、解凍、変革、再凍結が必要なのだと改めて思わされました。
きっとあの時は外部環境変化でこれまでのやり方を解凍して順応させた。それまでだったのですね。
以降形状合金の様にDNAに刻み込まれた組織文化で戻っていった。そう考えるとすごく納得がいきました。組織は生き物だな。本当に。
それをやり遂げられた自分を好きになれる
これって、電通の鬼時短という内容からはとても想像できないフレーズだなと思います。
このフレーズが出てくる状況は、人々がファスティングやマラソンにはまる理由が、達成したことにより、それをやり遂げられた自分が好きになる。
具体的にはこのように表現されていました。
でも、すごくわかる。時短は手段で会って達成できたら自己肯定感があがり正の循環サイクルが回る。それを仕組化する。
それを端的に表している表現が気に入ったので上げてみました。
面倒くさいは、その業務が完遂するまでのプロセスがみえているから
この前段として、私も改革に参加したいです!という人には気をつけろ!というのがありました。
その理由としてあげられているのが、対極にある面倒くさい!という人。
変革はどこかで確実に面倒くさいプロセスにぶつかる。そういうもの。プロセス全体を見通せるから、そこまでの壁の高さが推しはかれるから面倒くさい。後ろ向きになる。ということ。
正直、なるほど。としか言えなかったし。自分が仕事をする上で面倒くさい!と思う事程大切だ。と自分に言い聞かせていることが少し構造的に理解できた気がしました。
プロセスが見えていて、そこに難所がある。きっと脳内でその難所を超えようとしたときに、他の仕事が止まってしまうリスクなどをバランスをみてめんどくさい。と口をつく。だからこそ大切なんだと納得。
本質は面倒くさい。めんどくさいという人を見る目が変わりそうです。明日からめんどくせーという人を観察してみます!!
ちょっとやってみたら、少し前進できたの積み重ね
凄く難しいことにチャレンジしていても、この改革のキーポイントになる人を探し、徹底的に大切にして、今の現場の姿を完全に肯定する。
その上で、TOPが自ら火消しに走る。日和らない。そして、時短をするという事実を小さく積み重ねたら実現する。
要素を分解すると順番と肝と構造をきっちり抑えられるのであれば、自分達が得意なパターンだなと思わされました。
改革するところだけは時短してはいけない。これも本当にそうだなと。
まとめ
今、自分が読んでいる本の中に、なかなか歯ごたえのある、暇と退屈の倫理学があり、ちょっと残っている三島由紀夫の金閣寺がありとう状況の中で読んだ、なかなかにスピーディーで仕事直結的なビジネス書でした。
時短ということを組織に植え付ける為の必要な着眼点と難所、そして具体的な乗り越え方が本当に丁寧に書かれているので、どうして、時短と聞くとみんな一見喜びそうな活動が、頓挫してしまうのか構造を明らかにしていき、それを進める為のTOPマネジメントなどを含めた組織の要となる人たちの仕事の進め方についていろいろ気づきがありました。
そして、今日からできることたくさんあるよね。チームのメンバーと話してみたくなったし、この本を回し読みでもしようかなと思いました。例のごとく激推しするのですが笑
それぐらい、さらりと読めるにも関わらず、深いことが書かれているある意味で鬼時短を体現しているような本だなと思ったので。
時短の細かいことをするというよりも一段、二段高いレイヤーから組織をどう変えていくのか?ということに興味がある人には是非是非おススメです。
ということで、明日のチームのDiscordでのミーティングにはこれについて話をしようと思うぐらいウキウキの読書時間でした。
キーボードを手元を見ずに使いこなす。今では自分も当たり前にできるようになったのですが、これは時間を掛けたから。
それを習得するために、Monkey type という遊びに熱中したから。という事実があります。今仕事の隣でタイピングに苦労しているメンバーにスキルを獲得させる為の時間を捻出せねば。と戒められました。
あまりの面白さに、めちゃくちゃ文字数もタッチタイピングで書きまくりましたがまとまりはありません笑
誰かの選書の参考になれば幸いです。
ではでは