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昔話をあらたな形で楽しむ【読書のキロク・Audible】
こんばんは、"もっちゃん”です。
記事に興味を持ってくださり、ありがとうございます。
本日はAudibleで聴いたものです。
書店で見つけて面白そうだなぁと感じた本を、Audibleで見つけたので聴いてみました。
なんとなく、フル活用しないとAudibleのコスパが悪くなってしまう感じがして、もったいない精神で聞いているところもあります。
◯今回読んだ本:『むかしむかしあるところに、死体がありました。』 著者:青柳碧人 双葉社
最近は、夜に子どもたちと昔話を読んだりします。
長女はもう自分で読み進められますが、息子はまだ自分では難しいので、一緒に読んだりします。
それもあって、こんな本に惹かれたのかもしれません。
◯概要
【2020年 本屋大賞ノミネート作】昔ばなし、な・の・に、新しい!鬼退治。桃太郎って……え、そうなの?大きくなあれ。一寸法師が……ヤバすぎる!ここ掘れワンワン。埋まっているのは……ええ!?
「浦島太郎」や「鶴の恩返し」といった皆さんご存じの《日本昔ばなし》を、密室やアリバイ、ダイイングメッセージといったミステリのテーマで読み解く全く新しいミステリ!「一寸法師の不在証明」「花咲か死者伝言」「つるの倒叙がえし」「密室龍宮城」「絶海の鬼ヶ島」の全5編収録。
昔話の王道の5つの話を題材に、ミステリーにアレンジしたものになります。
ベースは昔話になってはいますが、基本的には全く新しいミステリーになります。
◯雑感
なかなか面白かったです!
もはや設定だけで楽しむ、というところかもしれません。
王道のミステリー好きが読む本というよりは、中高生くらいが楽しみに読む本のような感じがしました。
サクッと読めるし、【サクッと本】です!
自分だったらお楽しみに学級文庫に置いておくかなぁ〜という印象です。
◯昔話、意外に覚えていない
幼少の頃には、何度も読んだり聞かされたりした昔話ですが、
こうして新たな形で読んでみると、
そもそもの昔話を細かいところまで覚えていなかった
ということを痛感しました。
王道の桃太郎とか、一寸法師とか、鶴の恩返しとか。
大まかなストーリーやできごとはもちろん覚えているのですが、
事が起こるまでの文脈とか、モブキャラとか、意外に覚えていませんでした。
花咲か爺さんに至っては、私はもう雰囲気しか理解していなかったように思いました。
そういう学び直し的な意味でも、少し楽しかった本になります。
◯子どもへの読み聞かせも偏っている?
比較的、子どもに対して絵本とかは読み聞かせている方のように感じていましたが、
思ったよりも日本の昔話を読んでいない気がしました。
イソップ物語とか、グリム童話とか。
子どもに読みたいお話はたくさんあります。
加えて、新しい絵本もたくさん出てきているし、実は王道の昔話をスルーしてきていたようにも感じます。
今回の本に入っている話は、子どもたちにも聞かせたことはあります。
でも、続編に含まれているようである「ぶんぶく茶釜」とかはまだ小学生の娘も知らないだろうし、「猿かに合戦」とかは私も記憶が曖昧です。
なんとなく“知ってて当然”という感覚のある昔話ですが、意外に見落としているところもあるように思います。
自分も含めて、
子どもにも偏りのないように聞かせていけると良いなぁ
と思った次第です。
そんなことを考えた1冊でした!
読みやすく、読んでいて楽しいものなので、続編にもあたってみたいと思います。
自己紹介はこちらから。