【読書のキロク】他者の心に内在するものに気づいてあげたい【サクッと本】
こんばんは、"もっちゃん”です。
ゴールデンウィークも終わり、そろそろエンジンかけて研究や授業を頑張らなければ、と思う今日この頃です。
そうは思いながらも、ゴールデンウィークで手をつけてしまった【サクッと本】のキロクを残しておきたいと思い、今回も書きます。
今後は文献にもあたって、より研究に対して有益な知識をインプットしていきたいと思う所存です。
◯今回読んだ本:『万能鑑定士Qの事件簿Ⅲ』 著者:松岡圭祐 角川文庫
ここのところ取り上げている『万能鑑定士Qの事件簿』シリーズの3作目です。
これも近くの古本屋にて100円(税込110円)で購入したものです。
こういう小説は110円で数時間楽しめると思うと、非常にコスパの良い娯楽のようにも思えます。
(2時間ドラマだったら無料ではありますが。)
なんとなく活字を読んでいるということで、罪悪感少なめに時間を消費している感じがして、個人的にはオススメです。
◯概要
今作は、前作からストーリーが続いているというわけではなく、1冊で全てが完結する構成となっていました。
もっと短い短編かと期待していたものの、長すぎるというわけでもなく、すんなり楽しむことができた“サクッと本”です。
◯サクッと本について(再掲)
以前の記事から散々言ってきていることではありますが、深く考えることもなく、サクッと読める本を個人的に「サクッと本」と言っています。
短い空き時間等を利用して、サクッと読める本が自分は好きで、たくさん読んでいます。
特に教員のみなさんなんかは、あらゆる場で重宝するのではないでしょうか。
(再掲)
散々上で言っておきながら、「サクッと本」という言葉がこの世にあるのかは知りません。私が勝手に言っているものになります。
どこかで出典がありましたら、申し訳ありません。
(ご存知の方がいたら教えてください)
そもそも、サクッとの意味がよくわかっていないところでもありますが、なんとなくニュアンスが伝わっていてくれると嬉しいです。
◯小説から得る教育的示唆
なんとなくこうしてnoteでのアウトプットを続けていると、こうした小説からも
「何かしら教育的示唆を得なくてはいけないのではないか」
と考えながら読んでしまいます。
これが良いことなのか悪いことなのかはわかりません。
何かを得ようと思って読み進めることは、良いことのように思います。
一方で、純粋に小説を小説として楽しめていないような気もしてしまいます。
効率の良い読み方ではあるとも思うのですが、果たしてそれで本当に良いのだろうか。ということを思いながら読んでいました。
(一種の病的な何かな気もしています)
何かオススメの心持ちがあればお伺いしたいものです。
以下の感想でも、そういった側面がどうしても垣間見えてしまうかもしれません。
教員が読んでいるということで、あしからず。
◯他者に内在するものに気づかせる
本書というか、このシリーズで素敵だなと思うのは、やっぱり主人公でもある「凜田莉子」の振る舞いです。
持ち前の観察眼(鑑定眼)を生かし、事件を解き明かしていきます。
本作では、最後で容疑者の企てを明らかにしていくのですが(このくらいのネタバレはOKでしょうか)、その姿が素敵です。
事件について明らかにしていきながら、その中で
「容疑者ですら気づいていなかった容疑者の心について、明らかにしていく」
過程があるのです。
まさにそれは凜田莉子の教育者ともいえる側面だと思います。
われわれ教員も、子どもたちに対してそのスタンスを持っていきたいと思うところです。
子どもたちが持ち合わせているものはとてつもなく大きいものです。
そこには子どもたち自身でも気づいていないものもたくさんあると思います。
そこにそっと手を差し伸べる(?)、ふっと気づかせてあげられる教員になりたい。
そう思うばかりです。
磨くべきは「観察眼」とでもいうのでしょうか。
本書で言えば「鑑定眼」になるとも思いますが、子どもを鑑定するというのもなんだか変な話です。
子どもたちをいろいろな面から“観察する眼”を持っていきたいですね。
◯シンプルな感想
いろいろ考えてはみましたが、シンプルに読んでいて楽しかったです。
個人的には、登場人物の人となりがとてもイメージしやすいので、読み進めていて情景が目に浮かびやすい!
とても実写化・アニメ化に適した題材なのではないかと感じています。
時間的にも収まりが良いのではないでしょうか。
そちらにも期待したいところです。
こんなことを考えた1冊でした!
書いた後で調べてみたら、やっぱり実写化されていましたね。
(しかも10年前。自分の流行に乗り遅れている感を痛感しました。)
そちらも楽しんでみたいと思います。
自己紹介はこちらから。
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