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今すぐ国がやるべき福祉サービスの拡充は障害基礎年金3級の増設とB型事業所の賃金改善である
今回は今すぐ国、政府がやるべき福祉系サービスの拡充というテーマで書いていきたいと思います。
障害基礎年金3級の増設
まずやるべきは障害基礎年金3級の増設だと思います。基本的に現在、障害年金がもらえなくて苦しんでいる人のほとんどが、初診日が国民年金加入期間にあって障害の程度が2級に届かない人になります。
現行の制度では障害基礎年金は2級からしかありませんから、障害の程度が3級程度だと判断されれば、障害年金を一円ももらうことができないということになります。
こうした現状では障害者が報われるケースは少なく、たまたま初診日に働いていなかったがゆえに障害年金がもらえない人がかなり多いと思います。
そこで障害基礎年金3級を増設するとどうなるかというと、障害者のほとんどが障害年金をもらうことができるようになります。
基本的に障害3級というのはほとんどの精神障害者が該当することになります。よって、初診日に入っていた年金の種類にかかわらず、どんなに障害の程度が軽い人でも障害年金をもらうことができるようになるのです。
また、これまで障害厚生年金3級しかもらえていなかった人は、もらえる金額が増えることにより救済される可能性が高くなります。
これまでは、障害厚生年金3級というと月額6万円程度しかもらえなかったので、家族がいる人などは生活が苦しくなってしまうケースが多く、仕方がなく生活保護に頼らざるを得ない人が大勢いました。
しかし、障害基礎年金3級の増設によって、これまで障害厚生年金3級をもらっていた人はもらえる金額が増えることになります。
これによって、生活保護に頼ることなく、年金だけで生活を成り立たせていくことが可能になるでしょう。
就労継続支援B型の賃金改善
次に政府が取り組むべきは就労継続支援B型の賃金改善です。正確には賃金ではなく、工賃という呼ばれ方をしていますが、就労継続支援B型は雇用契約を利用者と結ばない関係で、あくまで就労ではなく訓練という建て付けになっているのです。
なので経歴上も、働いているわけではなく訓練を受けているだけですから、無職ということになってしまいます。これでは利用者がとてもかわいそうだと思います。
国は就労継続支援B型に通っている人も就労しているということにして、最低賃金を保障するべきだと言えるでしょう。
現在のところ、就労継続支援B型に通っている人の大半は、週5日間働けないことによって、就労継続支援A型に通えない人です。
しかし、精神障害者の中で週5日間も働ける人は稀であり、そうした人以外にも最低賃金を保障する仕組みがあっても良いのではないでしょうか。
私自身が精神障害者なのでよくわかりますが、一旦精神を病んでしまうと、体の自由が効かなくなってしまいます。具体的には毎日が体調ガチャであり、いつ体調が崩れるかわからないのです。
そうした中で週5日間も働くというのはハードルが高すぎると思います。それをクリアできる精神障害者は本当の上澄みだけでしょう。
ですから、その上澄みだけではなく、普通の精神障害者にも最低賃金を保障する仕組みがあっても良いのではないかと思うのです。