障害年金の受給額を見せびらかす炎上芸について思うこと
今回はXなどのSNSで障害年金の金額を見せびらかして炎上する人が増えている件について書いていきたいと思います。
障害年金は障害に対する補填として支給されるものである
そもそも障害年金というのは、身体疾患や精神疾患のいずれにしても、障害によって健常者と比べてできないことが多いからこそ、それをお金を解決させるために支給されているものです。
例えば私はうつ病という精神疾患なので、普通の健常者と同じように働く事は難しいと医者に言われています。
なので本来は働く事によって得られるはずの給料の代わりに障害年金をもらうため、現在は申請中です。
このように、障害年金は見せびらかすという性質のものではないということを頭に入れておいた方がよいと思います。
もちろん障害年金をもらうことに申し訳なさを感じる必要はないと思います。それは障害に対して支給されているものですから堂々ともらうべきです。
しかし、堂々と障害年金を受給することと、その受給額をみせびらかすことはかなり性質が違うことなのではないかと思うわけです。
健常者に対するあこがれや羨望
また、障害年金を見せびらかす人の心理としては健常者へのあこがれや羨ましさが背景にあるのではないかと思います。
健常者というのは障害年金などもらわなくても自分で生活を成り立たせることができます。
ある意味、障害年金をもらっている人はそうした人に対して「羨ましい」と感じることが多いと思います。
なぜなら障害者は自分一人では生活を成り立たせることができず、あくまで社会に頼る形でしか存在することができないからです。
さらに、健常者は障害者があこがれるような生活を送っていることも多いと思います。
たとえば異性と結婚したり、子供がいたりなど、障碍者にとってはとてもハードルが高いことも容易にこなしていたりします。
そうした中で健常者に対するあこがれや羨ましさが変な方向に行ってしまって障害年金の金額を見せびらかすという行動につながっているのではないかと思います。
ねじ曲がった承認欲求の暴走
また、障害を抱えているとどうしても承認欲求を発散する場というのが限られてきます。
例えば健常者の場合は仕事で成功したり、学業でいい成績を収めたりすれば承認欲求を比較的シンプルに満たすことが可能です。
しかし障碍者にそうしたことができるのかと言われればなかなか難しいと言わざるを得ないのが実態です。
精神疾患を抱えていたりすれば仕事をすること自体が難しいですし、もしやれたとしても単純作業だけになってしまいます。
また学業も基本的には体力があるほうが有利ですから、精神疾患や身体疾患を抱えている人は健常者と比べていい成績を収めるのは難しいと言えます。
なので抑圧された承認欲求が変な方向にねじ曲がり、それが障害年金の金額を暴露するという行動につながっている場合があると思うのです。
いずれにしても障害年金に金額を見せびらかすことによって得られるのは一時的な承認欲求の満足と健常者に対する偽物の優越感だけです。
普通の神経をしていればそうしたことはしないのが一般的だと思います。