見出し画像

[オランザピン]パニック障害の吐き気を予防する薬

抗がん剤治療の吐き気対策として使われる

今回はパニック障害の吐き気対策のためにオランザピンを試し始めたので飲んだ感想について書いていきたいと思います。

私の場合、緊張した場面や逃げられない場面になると、突発的に吐き気が出ることがあります。

最初はなぜ吐き気が出るのかわかりませんでしたが、それがパニック障害によるものだと分かってからはベンゾジアゼピン系の薬によってある程度は抑えられてきました。

しかし、頓服のロラゼパムを飲んでいないと吐き気がきたりして、完全には鎮圧できたとは言えないため、どうしようか悩んでいました。

そこで、たまたま精神科領域の論文を読んでいたら、オランザピンが抗がん剤治療の吐き気に効くと書いてあったため、もしかしたらパニック障害の吐き気にも効くのではなかろうかと思い、試してみることにしました。

元々オランザピンは統合失調症や双極性障害のために使われる薬ですが、最近は抗がん剤の強い吐き気対策のためにも使われるようになっています。

初期の頃に出された論文では5mgで吐き気に効くとされていましたが、最近では2.5mgという少量でも吐き気に対して効果があることがわかってきました。

初日は2.5mgから使ってみた

最初は2.5mgから使ってみました。初日は夕食後に飲んでみました。すると、少し眠気が来ました。ただ、クエチアピンのように本当に何もできない眠気ではなくて、体が少しだるくなるくらいの眠気でした。そのまま初日はベッドに入って寝ました。

翌朝はまだ体のだるさが残っている感じがしました。ただ、クエチアピンの何も考えられない感じとは程遠く、まだ体が動く感じがしました。

また、吐き気には功を奏しているように感じました。朝食をしっかりと食べることができたからです。これまでは朝から吐き気がして朝食を食べることができていなかったですが、オランザピンを飲んだ翌朝はその吐き気が少し和らいでいるように感じました。

電車に乗った時のパニック発作がなくなった

また、オランザピンを飲み始めて2日後に電車に乗る機会がありました。本来であれば頓服で抗不安薬を飲まなくては発作が出てしまうのですが、今回はオランザピンの効果によるものなのか、パニック発作は起きませんでした。

抗不安薬を飲まない時には電車に乗って少し経つと、吐き気と緊張感が襲ってくるのですが、それがなくなりました。なので吐き気に効いていることもそうなのですが、なによりパニック発作自体を抑えてくれているように感じました。

飲み始めて1週間くらい経つと体のだるさというのもあまり気にならなくなってきました。抗精神病薬やドパミンD2受容体に効く薬だと体のだるさややる気のなさが気になってくるものだと思いますが、このオランザピンはそれほど倦怠感は気にならない薬だと思いました。

吐き気が出やすい人には使いやすい薬

オランザピンは吐き気を完全に封じ込めたい人にはかなり効果を感じやすい薬だと思います。私の場合は吐き気対策として、スルピリド、ナウゼリンなども使っていますが、いまいち効果が弱くて吐き気を完全に制圧できていない感じが気になっていました。

しかし、オランザピンを使い始めてから吐き気がなくなって、食欲もかなり出てきたので、吐き気が出やすい人には良い薬なのではないかと思いました。

私の場合はパニック障害由来の吐き気に小学生くらいの時から悩まされていて、ずっと症状を改善できずにいました。しかし、オランザピンを使うことで一筋の光が見えてきたように思います。

私のように、なかなか良くならない吐き気の症状がある人は一度使ってみるのも手だと思います。

いいなと思ったら応援しよう!