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就労移行支援事業所に1週間通所して感じたこと
今回は就労移行支援事業所に1週間通所してみて感じたことを書いていきたいと思います。
通所している人のレベル
基本的にわたしが通所している就労移行支援事業所はそこまでレベルが高くありません。
実際に、特別支援学校の学生なども通所しているくらいなので、障碍者雇用を見込んだ就労を目指すための施設になります。
また、昼食を食べた後の掃除で通所している人と話す機会もあるのですが、職員からの指示をきちんと理解して実行することができなかったりして、日常生活レベルの実行機能に問題がある人がけっこういます。
たとえば、皿を布で拭いてくださいという指示に対して、きちんとそれを実行できないレベルです。おそらく健常者からするとかなり発達に問題があるとみなされてしまうでしょう。
ちなみに私の場合は障碍者雇用だけではなく、一般雇用も含めた就職活動を行う予定なので、実行機能にはさほど問題がありません。
同じく通所している人と比べると明らかに自分のほうが能力が高いなと感じる場面はやはり多いです。
カリキュラムは能力が低い人向けである
また、就労移行支援事業所は私のように比較的スペックが高い人に対する支援はあまり得意ではない印象です。
個人個人でやることがきまっているせいか、比較的スペックが低い人向けのカリキュラムはそろっていますが、スペックが高い人向けのカリキュラムはあまり用意されていません。
実際に、ホワイトカラーの仕事だと基本的にはwordやexcelを使う仕事が多いので、MOSと呼ばれるマイクロソフト系のソフトを使う資格を取らされる場合が多いです。
しかし、そのMOSの試験は、大学のレポートでwordやpowerpointを使うことに慣れている人にしてはかなり簡単に感じられると思います。
基本的にMOSを取らされる理由としては、最低限のパソコン作業ができるということの証明になるからです。
一般的なレベルの大学を卒業している人ならば基本的にはマイクロソフト製品の取り扱いには慣れていると思いますし、それを採用する側の会社もわかっていると思うのであまりMOSを取る意味はないように思います。
私はそうしたソフトの取り扱いになれているので、職員から資格を取る必要はないと判断されました。
普段の作業は法律系の資格の勉強をしたり、こうしてnoteの記事を更新したりして自由に時間を過ごしています。
なのでスペックが高い人にとっては手ごたえが感じられないカリキュラムになっていることが多いと思います。
要求しなければほったらかしである
また、こちらから「○○をやりたい」ということを言わなければほったらかしになってしまうような環境だと思います。
自分でカリキュラムを作成して、あくまで事業所を利用してレベルアップしてやるんだ!くらいの意気込みがないと時間を有効に活用できないと思います。
ハローワークが提供している職業訓練と違うところはそうしたところになります。
ハローワークで受けることができる職業訓練は基本的に受け身の姿勢でも授業がしっかりとあって、カリキュラムについていくだけでそれなりの資格や能力が身につくようにできています。
しかし、就労移行支援は自分から○○をやりたいといわなければカリキュラムがたてられることがないので、受け身の姿勢ではほとんど何も見につかないといっても過言ではないでしょう。
あくまで事業所は作業に集中するのに使うだけで、カリキュラムは自分で組み立てるくらいの意気込みが必要なのではないかと思います。