障害年金の請求が実質的に社労士の利権になってしまっている件について


今回は障害年金の請求が社労士の利権に実質的になってしまっていると感じたので、そのことについて書いて行こうと思います。

自己申請では通らなくなっている現状

障害年金の申請では、現状のところ、社労士に請求代行を頼んで代わりにやってもらうことが普通になっています。

これはなぜかというと、自分で申請しても障害等級が低く見られてしまったり、請求自体が失敗してしまったりする可能性が高いからです。

しかし、これは本来異常と言えます。障害年金というのは本来は医師の診断書によってのみ結果が左右されるべきであって、社労士のいう「テクニック」によって結果が左右されてしまうべきではないのです。

ただ現状としては、請求が成功するフォーマットを社労士が熟知しているのは事実であり、社労士に頼むのと頼まないのとでは請求の成功率に差が出てしまうのが事実です。

また、社労士の方も、本来はダメなことですが、請求の成功率について数字でアピールして、まるで自分に頼んでくれれば必ず請求を成功させますというようなことをホームページなどで書いています。

社労士が、自分に代行を頼んでくれれば請求の成功率が上がることをアピールするのは本来いけないことだと思います。なぜならあくまで社労士がやっていいとされているのは障害年金の請求「代行」であり、コンサルティングではないからです。

本来は患者のお金である年金の数ヶ月分を成功報酬としてもらう社労士

また、その請求が成功した場合の成功報酬を、年金額の2ヶ月分などとしている社労士は多くいます。しかし、このお金というのは本来、病気の患者のものであり、成功報酬として請求してはいけないものです。

しかし現状としては患者のお金を請求している社労士が大勢いて、それを社労士会はそれを見て見ぬふりをしているのです。

ぶっちゃけ言えば、これは障害年金の請求が、社労士の利権になっていることを意味します。

利権の定義をここではっきりさせておくと、簡単に言えば利益を独り占めしてしまうことを言います。

社労士は本来はやってはいけない、患者の年金を成功報酬として受け取るということをやって、利益を独り占めしているのです。

患者の年金というのは、患者が病気で困っているからこそ日本年金機構側から支払われるものであり、それは社労士が受け取っていいものではありません。

しかし、現状としては社労士に頼まなければなかなか請求が通りづらいという事実があり、患者側としては社労士に頼まざるを得ない状況があります。

それでも障害年金の請求代行を社労士に頼むべきか否か

ただ、それでも私は障害年金の請求代行を社労士に頼む方が賢い選択だと思っています。なぜなら、現状がおかしいと叫んで現状が変わってくれるわけではないからです。

現状がおかしい今、私たちもその状況に対応しなければいけません。具体的には、障害年金の請求に長けている社労士をきちんと選んで代行を頼む方が自分が受け取れる年金を最大化するという点においては賢い選択なのです。

私はXをやっていますが、自分で障害年金の請求をやってしまったがゆえに請求が通らず年金が不支給となり、その後に審査請求を社労士に頼んでも無駄になっているという現状の患者さんを何人も知っています。

障害年金の請求結果が審査請求で覆ることはほとんどなく、実質的に一発勝負となっている以上、最高の質の書類を1発目で提出しなければいけないのです。

つまり、1発で請求を成功させなければ行けない現状では、社労士に頼む他選択肢がないのです。

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