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見たこと無い景色へ。

こんにちは。

本日は、曇り。2月に向けて、寒さを強く感じさせてくれる1日です。

先日のブログで、「地球星人」という本が面白い、というレビューをしました。

半分まで読んでいて、昨日、残り半分を読み終えました。

結論、なんとも後味が悪い作品だなと思いました。

作品自体の構成は、とても素晴らしいなと思いましたし、

人の生活を、「人間工場」と例え、

自分は宇宙人だというところから、どう適応していくかを迷い続け、

また、普通の人たちのように見える人たちこそが、クレイジーな人たちだという描写も共感する部分もあり、途中までは、特に楽しんで読めました。

ネタバレになりますが、

私が読んだ途中までは、誰も死んでおらず、昨日、その途中から読んでから、

死んだ人も出たりして、

それが、猟奇的な描写すぎて、私は苦手でした。

人間の常識に、一石を投じるという意味では、フィクションなのに、どこか現実を感じさせてくれましたので、良かったです。

ただ、リアルとフィクションのバランスが最後は悪すぎて、

最後の結末を変えると、また大きく違った見方が出るんじゃ無いかなと思います。

コンビニ人間、という作品が昔かなりフィーチャーされた作者の方なので、

その本も読んでみようかなと思います。

かなりパンチが効いた作品でしたが、読み応えはありました。

刺激を求める方や、帯の文章をみて、気になった方は、ぜひ読んでみてください。

賛否がある時点で、クリエイティブは、成功なのだと思います。

地球星人のレビューも賛否両論でしたが、それだけ人の心を動かしたのでしょう。

相手を気にせずに、自分の思った世界観を描けばいい。

芸術の世界は、なんて自由なのだろう、と思います。

私は、ビジネスの世界に長く足を置いてます。

そうすると、新しいサービスを出す場合にも、お客さまにどれだけ買ってもらえるか、求めてもらえるか、相手ありきで、ビジネスを組んでいきます。

自由よりかは、不自由になっていき、制限された枠の中で、自由を謳歌する形となります。

それに比べて、芸術は、自由の塊のようなもので、

自分の世界を、自分の内なる世界を、どれだけ向き合って、深めていけるかだなと思います。

あ、これは若いうちからのトレーニングが必要で、

そうでないと、どんどん、つまらない人になってしまう。

親に認められる、

友達に認められる、

先生に認められる、

ネットの評価に認められる。

なんて、つまらない物差しなのでしょうか。

そうではなくて、もう思う存分、イイねなんて気にせずに、

自由に表現できるかどうか。

これ、今の自分にもとても大事なことだなと思います。

自分も、そして、世界の人たちも、

まだ見ぬ景色に連れていける。

そんな作品を作りたいなと思います。


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