見出し画像

【今日の本】

その科学があなたを変える
リチャード・ワイズマン博士 著 文藝春秋 2013年


行動を変えればかんたんに思考や感情が変えられる。
今までの“考え方を変える”という方法には限界がある。

あらゆることに通用する自分を変える理論とは?

この本の冒頭には、自分を「破り捨てる」仕掛けがある。


❶[3セレクト]


①最初に行動ありー人は笑うから楽しくなると考えたW・ジェームズ


人は嬉しいとき、なぜ顔をしかめるかわりに笑うのか。なぜ人は大勢の聞き手を前にすると、1人の相手に話しかける時と同じようには話せなくなるのか? このようなことに疑問を抱いたからこそ、ジェームズは人の心の動きに関する見方をいっぺんさせた。

【常識では、感情が行動をうながすと考えられる】
不安感→汗が出る
幸福感→笑う
悲しみ→泣く


②偉大な博物学者チャールズ・ダーウィンの実験


ダーウィンの本には、代表作に「種の起源」がある。1872年に「人および動物の表情について」という独創的な本を出版した。彼が世界で初めて感情に関する心理学的研究をおこなった。

人間は顔の表情から感情を読み取る能力がきわめてたかいことを、ダーウィンが証明した。だとすれば自分自身が感情を体験する時も、まったく同じメカニズムが働くのでは?


あるフランスの神経科医が、被験者の顔に痛みをともなう電気ショックを与えて、ショックを与えて、筋肉の動きを調べた。
実験写真をみたダーウィンは、被験者表情から、最も簡単に感情が読み取れることに気づいて驚いた。友人も、共通の感情と結びつけた。これは、顔の表情から気持ちを読み取る能力が、あらかじめ脳に組み込まれている証だった。


この実験で、ジェームズはいかなる感情も、人が自分自身の行動を感知した結果生じるという仮説をたてた。つまり、人は自分が楽しいから笑うのではなく、笑うから楽しくなる。人はあたかもそれを体験したかのように行動しさえすれば、いかなる感情でも望み通りに作り出せるはずだ。


「幸せになりたければ、既に幸せであるかのように行動をすればい」

笑う→幸せを感じる
逃げる→恐いと感じる


これを、ワイズマン博士は、
「アズイフ(のように)の法則」と呼ぶ。


③恋人のように振る舞えば、恋が生まれる


笑顔を作れば幸せな気分になれるのと同じように、見ず知らずの男女がこっそり足を触れ合わせると、おたがいに行為を抱くようになるだろうか。
ある実験で心理学者がテレパシーのテストと称して、参加者にたがいの目を見つめてもらった。


また別の実験では、全くの赤の他人に自分の最高の秘密を打ち明けてもらった。その結果、どの実験でも、キューピットを呼び出すことは可能だと実証された。


+1:失恋から立ち直る方法(ある実験で)


あなたが失恋に悩んでいる場合、アズイフの法則が力になってくれる。
失恋体験を書いた紙を封筒に入れて封をする。
すると失恋体験を封筒に入れて封をした参加者の方が、体験を綴った紙をそのまま提出した参加者よりも、はるかに気持ちが前向きになっていた。失恋体験を封印することで、心の整理がついたかのような気分になり、辛い思いを振り切ることができた。


❷[エピソード] 愛の鮮度をたもつには


いくつかの研究結果で、飽きることが離婚の大きな原因の1つと指摘されている。心理学者アーサー・アロンは、つきあいの長いカップルも、もう一度毎日が刺激的であるかのように行動すれば、愛の鮮度が蘇るかもしれないと考えた。


研究結果では、愛を長続きさせるためには、馴れ合いの罠にはまら内容、カップルが暮らしに刺激を取り入れることが肝心だという。

【最初のことのときめきを取り戻す方法】
Q わくわくしそうなものは?
✔︎行ったことのないレストランへいく
✔︎浜辺にいく
✔︎芸術的な創造活動をする
✔︎ジムに行く
✔︎イルカと一緒に泳ぐ



パートナーと自分の答えを比べ、2人が揃って「ワクワクする」と言った活動を6つ選び、書き出し、2週間以内にかならず実行する。
行動を変えれば、この世で一番大切な感情が自分の中に生まれる。

「行動は絶望の解毒剤」ージョーン・バエズ


❸[今日からのアクション]
行動で、どんどん自分を動かす!

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?