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記事一覧
【鑑賞ノート】7.風の奏の君へ(映画)
久々に映画館で映画を見た。2つの理由から見なければと思っていた映画。理由1、岡山県北地域を舞台にしていること。理由2、主人公の名前が「里香」と書いて「さとか」と読む名前であること。理由1は、(なんと12年も)住んでいる岡山が映画になったという、ちょっとしたミーハー感覚ですな。理由2は、私の妹と同じ名前だから、という、他の人からすると訳分からない理由ですな(笑)。実は、「里香」が「さとか」と読まれる
もっとみる【鑑賞ノート】6.ラブ・セカンド・サイト はじまりは初恋のおわりから(映画)
パラレルワールド、アナザーストーリーが大枠の映画である。フランス映画なのだが、はじまってすぐの冒頭はハリウッドの近未来アクション映画風で、一瞬、劇場を間違ったのかと思った。そういうところからして「フランス映画」っぽくないなぁと思いながらスクリーンに展開される物語を見ていた。テンポよく進むストーリー、物語の文脈は分かりやすく、ちょっとしたコメディ要素もあって、「フランス映画を見るぞー」と身構えて臨ん
もっとみる【鑑賞ノート】5.JOKER(映画)
予告編を見た段階から『JOKER』は見なければならないと思った。ホアキン・フェニックスが演じるJOKERは圧倒的に悲しくて切なくて残酷で狂気に満ちていて美しい。
『JOKER』は私たちの物語に他ならない。
JOKERを創り出すのは私自身
JOKERになるのは私自身
周りの人たちの愛で私は正気を保っていられる
私の愛で世界の秩序は保たれている
そして、JOKERを私たちは救えるのだろうか
【鑑賞ノート】6.CLIMAX(映画)
『CLIMAX』は体で見る映画だ。
ここまで、身体を刺激する映画は見たことがなく、
狂い叫ぶダンサーたちに頭がずきずきするし、
殴る、切るという行為を見れば、その痛みを感じるし、
最悪の結末に胸が張り裂けるし、
とにかく、身体がずっと緊張しっぱなし。
ほんと、監督のギャスパー・ノエは鬼才なんだと思う。
狂った人間をこれでもかといろんな角度から見せつける。
『CLIMAX』は、物語があるというよ
【鑑賞ノート】4.天気の子(映画)
新海誠は「詩人」である。
彼の最新作「天気の子」を見て、そう確信した。
「天気の子」を見た正直な感想は、「見るのがしんどい」である。たぶん、「新海誠」作品のどういうところが好きかによって賛否分かれる作品だと思う。新海誠は好きだし、代表作とも言える「秒速5センチメートル」は秀逸だと思っている。新海誠の作品の良さは、ストーリーに依存しない「感情」表現だと思う。「秒速5センチメートル」は、主人公の
【鑑賞ノート】1.小さな恋のうた(映画)
「小さな恋のうた」はMONGOL800の歌の中でも一番好きな歌である。MONGOL800の楽曲にインスパイアされて作られた映画「小さな恋のうた」は、バンド活動をする高校生の青春映画である。時は現在の設定なのだが、20年ほど前の自分の高校生時代の頃をオーバーラップさせる。自分の高校時代を描いているのではないかと思わせる。そこには2つの要因があると思う。1つは、MONGOL800ことモンパチの曲である
もっとみる【鑑賞ノート】2.マックィーン モードの反逆児(映画)
マックィーンのコレクションを初めて見たのは大学院生の頃だった。海外のファッションショー番組をBSで見たのではなかったかと思う。シャネルやディオールなどのオートクチュールのコレクションはきらびやかで見ているだけで華やかで美しかった。そんななかで見たマックイーンのコレクションは、少しダークネスで、ゴスロリチックで、でも、桁違いにとてつもなく美しかった。
常々、服は社会的なものであると思っている。何を