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育児ストレスの9割が消える「魔法の言葉」

「育児も、家事も、仕事も、完璧にこなさなきゃ」
「ちゃんとしなきゃ、頑張らなきゃ」

真面目で頑張り屋さんなママほど、完璧主義に囚われて、育児ストレスを溜めやすい。

かくいう筆者も、もともと中途半端が許せず、つい自分のキャパを超えて頑張りすぎてしまうことが多かった。いつも一人でイライラして、うまく怒りをコントロールできず、子どもや夫に小言が多くなることもあった。

しかし、とある「思考の癖」を意識的に取り入れるようにしてから、育児ストレスを感じることがぐんと減った。

真面目なママが陥りがちな「思考の癖」

「怒り」は、思い込みの強さから生まれることが多い。

例えば、

・子どもが小さいうちは、なるべく母親がそばにいるべき
・一汁三菜、栄養バランスのとれた食事を出すのが親の勤め

など、自分や世間が作り出した「母親とはこうあるべき」というイメージに縛られ、自分の行動を制限してしまうことはないだろうか。

子どもに対しても、

・もう4歳なんだから、着替えは一人でやるべき
・お兄ちゃんなんだから、おもちゃは弟に譲るべき

など、親の勝手な思い込みから、思い通りにならない現実にイライラすることもあるだろう。

ヨガ哲学では、人の苦しみは「無知・無明(むみょう)=アヴィディアー」によって起こるという教えがある。

アヴィディアーとは、全てわかったつもりになっている心のこと。私たちは、アヴィディアーのなかにいるとき、「すべての物事を正しく見ている」「自分の考えこそ正しい」と思い込んでいる。

しかし実際には、視野が狭く、自分という存在が客観的に見えていない。この状態に陥ると、私たちはますます「〜すべき」という沼から抜け出せなくなり、ストレスを感じやすくなる。

育児ストレスの9割が消える「まぁいいか思考」

「すべき思考」に囚われた状態から抜け出すには、「まぁいいか」「なんとかなる」という考え方を取り入れるといい。

「まぁいいか」を口癖にすることで、ある出来事に対してすぐに白黒をつけようとせず、ヨガでいう「中庸(ちゅうよう)=ほどほど、ちょうどいい加減」を目指すのだ。

自分や子どもに対して、いつも完璧を求めると息苦しくなる。

「まぁいいか」と許すだけで、心の重荷が降りたかのように、ストレスの少ない平穏な日常が手に入る。

筆者の実感では、「まぁいいか」を口癖にしてから、育児ストレスの9割が消えたように思う。

もちろんうまく気持ちの切り替えができずに、イライラしてしまうこともあるが、不要な怒りを断捨離したい方にはおすすめの方法だ。

「まぁいいか思考」の実践方法

実践方法は、いたって簡単だ。具体例を元に説明しよう。

・「子どもがお茶をこぼした、まぁいいか。タオルで拭けばいいだけ」
・「子どもが野菜を食べない、まぁいいか。ご飯は全部食べたし、今日も元気そうだし」
・「兄弟喧嘩が始まった、まぁいいか。子どもたちも喧嘩で学べることはあるし、大怪我しそうになったら止めに入ろう」

といった具合に心の中で唱えるだけ。

前半部分は、目の前で起きた出来事を実況中継するかのように言葉にするのがポイント。

この時、「あぁまたやっちゃったよ」「もう全然いうことを聞かない」など、自分の感情を含めると、怒りがヒートアップしてしまう。あくまでも、「客観的な事実」のみを言葉にしよう。

目の前の出来事を頭の中で実況中継すると、物事を一歩引いて見る余裕が生まれる。

そのあとに「まぁいいか」と声に出すと、許容範囲が広がる。心の中で沸きそうな怒りに引っ張られることなく、気持ちの切り替えがスムーズにできる。

「まぁいいか」と自分も許してあげよう

「まぁいいか思考」は、自分に対しても取り入れると生きやすくなる。

・まだインスタ更新してないや、まぁいいか。別に誰かに迷惑かけるわけじゃないし。
・ヨガの練習をサボっちゃった、まぁいいか。やる気が出ないのは体が疲れてる証拠だな、早く寝よう。

自分へのネガティブなジャッジを手放すことができると、楽観的になって、気持ちにも余裕が生まれる。

自己嫌悪に陥ったり、自分や子どもを責めたりしても、誰も幸せにはならない。

「すべき」に囚われた時は、「今、気持ちに余裕がないな、視野が狭くなってるな」という自分のSOSサインに気がついて、そっと心の中で「まぁいいか」と唱えてみてはいかがだろうか。


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