川崎市を舞台に子どもの権利を考える映画を創りたい
子育て、成長、自立…「生きる」ってなんだろう?
私は小学生の娘二人を育てながら、フリーの俳優として活動しております。
長女は現在5年生。次女は2年生です。
長女が2~3年生の頃、夏休み前の2カ月程度ですが「ママ、お腹が痛いの」と毎朝訴えるようになりました。病院へ連れて行っても異常なし。
一週間学校を休んで、翌週は学校へ行くけれど、その翌週になるとまた一週間学校を休む…そんな状態が6月に入った頃から夏休み前まで毎年続きました。
1年生の時は本人もかなり頑張っていたのでしょう、1年間皆勤賞でした。
朝、お腹が痛いと訴える度に、念のため病院へ行きましたが「子どもさんの腹痛は気持ちの問題もあるので…」などと言われ病院へ行くのも諦めてしまいました。
そんな長女も現在は自ら「学校は休みたくない!」と毎日早起きをして、お友達と登校しています。
当時、お腹が痛くなった原因は今でも分かりません。
ただ言えることは、
「親である私も、本人もとにかく必死だった」と言う事です。
保育園の生活に慣れていた私たち親子には、小学校へ進学してから新しいことがたくさんありました。
新しい先生やお友達
机に向かって勉強する
家で宿題をする
学校から届くプリントを持って帰る
授業で必要な持ち物を用意して子どもに持たせる
先生から口頭で聞いた連絡事項を子どもの口から聞いて親子で共有する(これが一番大変でした)
いま思い返せば、
娘自身も新しいことへの対応に相当大変だったと思います。
忘れ物や失くし物も多く、毎日確認をしないといけない状態でした。
そして私もすべてが初めてで不慣れなのと仕事もしていたので、夕方に家へ帰ってから娘のフォローをするのは時間も心も余裕のない状態でした。
そうしてなんとか日々を過ごしているうちに、娘の「お腹が痛いの」が始まるのです。
「この状況って…なんか変だよなぁ~。毎日こんないっぱいいっぱいで…これ本当に子どものためになってるのかなぁ?」
子どもが学校に行けなくなったことで、自問自答するようになりました。
もちろん自分の子育てを責めた時もありますし、社会のあり方に疑問を持った時もあります。
しかし「正解」と言えるものは未だ見つからない。
子どもの「成長」ってどういうことだろう?「自立」するってどういうことだろう?
「子育て」なんて大人が出来るものなのかなぁ?
常に疑問を抱えながら子どもと過ごすようになりました。
そんな時、ふとしたきっかけで、
学校に行けない子どもさんの居場所つくりをしている映画館に出会いました。
現在ボランティアスタッフをしている青年が「僕はここに来ることで学校に出席単位として認めてもらって、学校を卒業できた第一号なんです~」そう誇らしげに教えてくれました。
居場所が無かった少年は、新たな居場所を見つけ、いつしかそこを自分の居場所として確立していったのです。
誇らしげに話す彼を見た時に、生き抜く逞しさを見たような気がしました。
「成長」とは
「生きる」とは
こういうことなのかもしれない…。
毎年9/1になると、
自ら命を落とす学生が居ると聞きます。今でも。
「学校へ行きたくない」それだけの理由で。
(「会社へ行きたくない」と命を絶つ大人もいるかもしれませんが…)
「人生」とは「学校」という世界のなかだけにあるのか?
私の疑問は尽きません。疑問だからこそ、私自身がもっと現状を知り、多くの人とこの疑問を共有したい。
そのために映画化して多くの人と子ども達の置かれてる環境、現状、大人の関わり方について考えたい。
そう思うのです。
こうして文章に綴ってみると、
至極「親ばか」なところからのスタートだな…とも思いますが笑
私が産まれ、育った川崎の街を舞台に多くの方と一緒に創っていきたいと思っております。
そして今回、このテーマに触れようと決めてから知ったのですが…
川崎市には「子どもの権利に関する条例」があります。
これは「日本で最初の子どもの権利に関する総合的な条例」で、川崎市民と子どもに約200回以上の会議を重ねた末に2001年に制定されました。
条例施行前には、どのように条例を広め、活かしていくかを考える場として市民集会を3回開催したそうです。
最後の集会では子ども委員たちも参加し、その時に子ども委員代表からおとなへのメッセージが紹介されたそうです。
それは以下のような内容です。
このメッセージは川崎市が発行する母子手帳の巻末にも掲載されています。
恥ずかしながら、
私は母子手帳のこのページをはじめてめくりました。
もしかしたら私たちおとなよりも、
子どもたちの方が深い愛でおとなを見守っているのかもしれません。
そう感じさせるメッセージでした。
子どもとおとなが本当の意味で共に生きるとは?
子どもの権利とは?
おとながそれについて深く考える作品にしたいと思います。
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・支援してほしい活動の時期や期限
2023年1月~12月頃まで(撮影期間・予定)
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映画製作費 100万円
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