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最終的勝利者になる為のモラルについて考えたり、他もろもろ。

資本主義というのは、自己利益の最大化を狙う人間(ケインズのいうエコノミックマン)たちが参加するバトル・ロワイヤルのようなものだが、最終的勝利者になるのは、どういうわけか、強欲一辺倒の参加者ではなく、モラルを自分の商売の本質と見なす渋沢栄一のような参加者と決まっている。理由は簡単で、その方が永続的に儲かるから。

「渋沢栄一 上 算盤篇」鹿島茂

 僕自身なにか商売をしている訳でもないし、資本主義を強く意識する場面も少ない。ただ、鹿島茂の渋沢栄一の評伝を読んでいて、この箇所で浮かんだのはゲームだった。
 どんなゲームか、というのもあるけれど、大抵のゲームは常に「自己利益の最大化」を狙う人間が「最終的勝利者」になるようになっている。
 ゲームのそういう側面に僕はうまく馴染めない。

 人はずっと勝ち続けることはできない。
 人生はゲームじゃない。勝たないといけない瞬間はある。けれど、負けや損を如何にするか、その重要性を換算しないと「モラル」を失ってしまう。そんな気がずっとしている。

 先日、サッカーワールドカップの日本の代表の試合があった。一試合目のドイツに日本が勝ったのもあって、二試合目のコスタリカ戦は日本人の多くが注目していた(19時から試合だったというのあった)。
 そんな注目の試合に日本は負け、代表選手のウィキペディアが荒らされたり、SNSで距離感を失われた罵倒が飛び交っているのを見かけた。

 モラルを持って、今の現実を生きるとはなんだろう、なんてことを考えた。さて、今回も日記のようなものを書いていきたい。

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 なんて書き出しで、日記を書いていたら宮台真司が首を切りつけされ重傷を負った、という事件が起こった。
 命に別状はないとのことで、現在も犯人は捕まっていない。

 2022年は本当に色んなことが起きるなぁ。
 ほのぼの日記を書くにしても、この書き出しではないかなと思うので、今回に流用しつつ近況を。

 妙に忙しい日々を過ごしています。
 仕事が繁忙期に入ったというのもあるし、学生時代の友人が大阪に遊びに来たりってのもあります。けど、忙しい分、充実はしていますので、落ち着いた時にまとめて色んなことを書いて行きたいと思っています。

 しばらく落ち着くことがあるのか? というのはあるんですが、色々あれこれあるのは仕方ないので気長にやって行こうと思います。
 さて先日、僕が参加した「SFアンソロジー 五年後に小学六年生になるキミにおくる物語」が届きました。

 こちらで購入できるようです(購入方法が二つあるみたいです)。
 僕が書いた作品のタイトルは「僕たちは朝に食べるケーキが好きだった。」です。

 髪色をピンクに染めた翌日、ひどい二日酔いで目覚めると身体が縮んでいた。

 という一文からはじまります。名探偵コナンかな? って思いますが、最初に僕の頭にあったのは村上春樹の「神の子どもたちはみな踊る」でした。
 けど、改めて読むと身体が縮んだ主人公の声はコナンくん、大人の時は新一の声で再生されたので、もし仮にこれから読まれる人がいらっしゃれば、そういう想定で読んでいただけれは幸いです。

 さて、せっかく初めてアンソロジーに参加させていただいたので、全作品読んですべて紹介する記事を書きたいと思っているんすけど、まだ半分も読めてません。
 12月中には書きたいと思います。

 今、読んだところで言うと、ぞぞさんの「ねえちゃんとふろはいってる」が面白かったです。タイトルの「ねえちゃんとふろはいってる」という言葉遊びで人生が狂った少年の話で、小学生の教室の空気ってこういう感じだったなぁと追体験できました。
 その辺も含めて、また別の機会に。

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さとくら
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