心の囁きを聞いたら何が起こるというのですか?
今、Will to Wildという本を読んでいます。
アメリカでも出版されたばかりで日本語版ではない本をご紹介しても皆さんを困惑させるだけだと思いつつ、この本の内容が私のドストライクでして、こんなドストライクな本の存在を知ったそのプロセスもまたドストライクでどうしても聞いてもらいたくなりました。
あれは一週間前でしょうか。
私はいつものように朝サーフィンに繰り出したのですが、ビーチに着いて波を見たら「うーん、どうも気乗りしないな」と感じている自分に気がつきました。
昔なら、こういうとき、「でも、せっかく早起きしたし」とか、「できる限りサーフィンをやるって決めたし」とか、自分で決めたことを遂行することに情熱があったのですが、今はどれだけその時点での心の囁きを聞けるかに情熱があるので、私は迷うことなく、「じゃ、他のことしよ」と気持ちを切り替え、ふと思い浮かんだコーヒーショップに行くことにしました。
店に着くと、注文の列ができていて、列の先頭では、女性がバリスタと話し込んでいました。
何とはなしに聞いていると、その女性は最近、本を執筆したばかりとのことで、バリスタから頼まれて本にサインをしているようでした。
覗き見て目に飛び込んできたのが、Will to Wildというタイトル。
うう、何だか、すごく私の好みそうだ。
その場でスマホでググって、Amazon.comで本の概要と著者のプロフィールを確認した私は、さらにその思いを深めました。
そしてポチっとしたのです。
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著者はShelby Stangerという方で、心の囁きに従ったことで人生を大きく変えた人。そして、同じように心の囁きに従った人たちを取材してその物語を伝えているジャーナリストであり、サーファーでありました。
心の囁きのことを彼女は「ワイルドなアイデア」といい、そのワイルドなアイデアを実践することを「アドベンチャー」と言っています。
そして、本には、ワイルドなアイデアはどんなふうに囁いてくるか、いざ、アドベンチャーをするにあたってどんなことが障害になるか、といったようなことが、自分や人の体験を通して書かれています。
ジャーナリスト(ライター)、サーファー、アウトドア好き、心の囁き、心から満たされる人生、体験から語る…うまく言えないのですが、私の興味関心のあることとと彼女のやっていることが重なりまくっていて、ぼんやりとしていた自分のこの先のイメージがちょっとクリアになった気がして、まだ本は3章を読み終えた程度なのですが、私は興奮しています。
そんな人(と本)を知ったのが、自分が心の囁きに従って動いたことがきっかけだったというのも、もちろん私を興奮させる大きな要因であります。
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心の囁きというのは必ずしも大きなことだけではありません。
何たって囁きですから。口一つに対して耳三つ。そのくらい耳を澄まさないと聞こえてこないってことです。
それこそ、「あ、今日はサーフィンはなんか違う」くらいのことも私にとっては大事な心の囁きです。
また、心の囁きに従ったらいつでもすぐに面白い展開が起こる、というわけでもありません。
たとえば、コーヒーショップに行ったことで、本当だったら朝8時に帰るところが1時間遅くなって、帰り道ですれ違う車も変われば、帰った後に犬の散歩で出会う人も変わって…というふうに、一つの選択がその後のさまざまなことに少しずつ影響してくるから、選択をした直後の一部の展開だけを切り抜いて「こんなことが起こった」とか「何も起こらなかった」と判断はできません。
でも、時折、こんなふうに、すぐに「あ、こんな展開になるんだ!?」という刺激があることもある、そうするとなんか嬉しくて報告したくなる(笑)。
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最後に、心の囁きに従うかどうかは、どっちでもいいと言えばいいのです。
だって、自分の人生ですから。
人生で起こること、自分が選ぶことは、それが何であってもその時点での最善なのだ、ということも私は信じています。
ただ、かつての私のように、「幸せではあるけれど、ぶっちゃけ充実感にはちょっと乏しい」と感じているなら、それは「心の囁きを聞いて実践してみるといいよ」というサインだとも考えています。
今、私の心が囁いているくワイルドなアイデアは、「この本の日本語訳、私がやって出版するっていうのはどうかしら?」です。
でも、まだ3章を読み終えたばかりなので、全部読んだら変わっているかもしれません。
それはそれでいい。
さっきの瞬間の私と、今この瞬間の私は、違っていい。
そんなふうに揺らぎもよしとしながら、私はこの先の人生、小さなことから大きなことまで、ワイルドなアイデアをアドベンチャーすることを続けるとどうなるのか、体験してみたいなと思っています。
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